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ルブタン―レッド・ソールの魔力

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クリスチャン・ルブタンが演出を手がけ、デヴィッド・リンチらが音楽を担当。パリの老舗ナイトクラブ<クレイジーホース>で80日間だけ上映された伝説のショー「ファイア」を映画館で、しかも3Dで楽しめるという『ファイア by ルブタン』。12月21日(土)よりBunkamura ル・シネマほかにて公開☆

 「いくつになっても少女のようにかわいくありたい」。“大人かわいい”はもう古いかもしれないけど、そんな風に願う女性は多いのでは? でも、このショーに登場するエロス匂い立つダンサーの体、それをさらに引き立てるルブタンの靴を眺めれば、大人の女性であることに誇りを持ちたいと感じるはず!

劇中、クリスチャン・ルブタンはこんな風に語っている。
『<クレイジーホース>の良さは、大人の女性が揃っている事だ。若い女の子じゃなく、大人の女性の美しさを楽しめる。完成した女らしさだ。私の靴も同じで、大人の女性のために作っている。女性が身につけたセクシーな魅力を、表現するためだ』

 演出を手がけたルブタンは、少年の頃からナイトクラブに出入りし、そこでダンサーたちの美しさに魅了された。17歳の時には「ダンサーのために働きたくて、コーヒーを差し入れたりラブレターを配達したり、靴のデザイン以外はすべてやった」と言い、まさに “ナイトクラブ育ち、エロスの申し子” と言える人。

 そんなルブタンが手がけた『ファイア』は、あまりにも官能的な裸体のショー。
 磨き上げられた曲線美、美しい形をした乳房の躍動、繊細な筋肉の動き、エロスをかきたてるレッド・ソールの数々(特にトゥシューズをモチーフにしたヒール靴がヤバい!)……。
 そこにこれまた唯一無二の世界を持つデヴィッド・リンチが音楽でコラボレートし、もはや官能の極地! 少女が入る余地なんてない。完全に大人の女性にしか作り得ない世界なのだ。
 「20歳過ぎたらババァ」などという言いがかりを付ける人もいるけれど、 「ババァだからこそ、こんなにカッコいいのだ!」と、これを観た後なら、きっと堂々と言える!

 ところで今年前半にも、ルブタンの靴が印象的に使われた作品があった。
 『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督のアメリカ進出第一作『イノセント・ガーデン』。誕生日に毎年贈られてくるサドルシューズだけを履き続ける少女インディアが、18歳の誕生日にヒール靴へと履き替える。その靴は、大人の女性の象徴としての経血を思わせるような、官能的なレッド・ソール。たった一足の靴が、少女から大人の女性への成長を見事に語るのだ。

 『ファイア by ルブタン』は12月21日よりBunkamura ル・シネマほかにてロードショー。『イノセント・ガーデン』はDVDが発売中。

 大人の女性であることの喜びと誇りを呼び覚ます2本のルブタン映画を鑑賞し、ルブタンの靴を自分にプレゼント。そんなクリスマス、素敵かも!!

 

『ファイア by ルブタン』
2013年12月21日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほかにて全国順次公開
© Antoine Poupel
http://fire.gaga.ne.jp/ 

 


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