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北アルプス国際芸術祭2017・ダム&源流エリア

豊かな自然を巡るアート旅。魅力いっぱい“北アルプス国際芸術祭”に出かけよう《ダム&源流エリア》

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黒部ダムの玄関口、北アルプスの豊かな自然に抱かれた長野県大町市を舞台に現在開催中の『北アルプス国際芸術祭(Japan Alps Art Festival)』。前回紹介したJR信濃大町駅前付近の《市街地エリア》を充分に楽しんだら、他のエリアにも足を伸ばしてみましょう。

 

 

 

 

|高瀬渓谷の絶景を背に建設された「大町ダム」周辺の《ダムエリア》へ

 

《市街地エリア》から《ダムエリア》へ15分ほど車を走らせたところで、なんと野生の猿の群れに遭遇!

 

【猿たちもこちらを伺っている様子…】

 

地元の方に話を聞いたところ「目を合わせたり近づいたりするのは危険」とのことで充分に注意は必要ですが、こんなハプニングも旅の醍醐味。作品を見る前からテンションUPです。

 

 

こちらは「大町エネルギー博物館」の大きな壁に制作された浅井裕介の作品。

 

 

【「土の泉」浅井裕介】

 

大町市内各所の13種類の土を画材にした迫力のある作品。《ダムエリア》ではこの作品も含め4つの作品を鑑賞できます。

 

 

 

|北アルプスの雪解け水が流れる鹿島川周辺の《源流エリア》

 

《ダムエリア》から車で約10分程に位置する《源流エリア》は最も水のパワーを体感できるエリア。近くには4つの作品が展示されている大町温泉郷があり、温泉郷の入口にはインフォメーションセンターもあります。周辺にある作品も合わせて《源流エリア》では8つの作品を見る事ができます。

 

 

こちらは大町温泉郷内にある野外ステージを舞台にしたマーリア・ヴィルッカラの作品。

 

【「ACT」 マーリア・ヴィルッカラ】

 

「作品を見る私たちが見られる側に⁇」といった面白い仕掛けが隠されているので、ぜひ足を運んでみてください。

 

 

このイベントスペース脇にも“男清水”を飲める場所が。

 

【立て札には“男清水”、“女清水”と呼ばれるようになった由来が書かれています】

 

ここで冷たい美味しい水を飲んで一休みするのもオススメです。さらに《源流エリア》には水の豊かな信濃大町ならではの『水』に関係するスポットがあります。

 

 

こちらは「わっぱランド」。

 

 

この辺りの湧き水の温度はそのまま田んぼに引くには冷たすぎるそう。ここで太陽光で水を温めてから田んぼに流れるようになっているとのことです。

 

 

この「わっぱランド」近くには、無料で利用できる広々とした足湯スポットも!

 

 

まさに穴場なので、足元から大自然の癒しを感じてみてください。

 

 

続いては仏崎観音寺の参道にかかる太鼓橋にあるジェームズ・タップスコットの作品。

 

【「Arc ZERO」ジェームズ・タップスコット】

 

【仏崎観音寺はその姿から地元では「ガンダム寺」と呼ぶ方もいるそう】

 

「こちら側」から「あちら側」の世界へと、北アルプスの山々から湧き出る水がアーチを描きます。

 

 

 

今回紹介した《ダムエリア》および《源流エリア》も、およそ2時間ぐらいあれば全ての作品を鑑賞することができるでしょう。大町温泉郷に宿を取って「黒部ダム」にも出かけるのもオススメです。ちなみにホテルによっては『北アルプス国際芸術祭』会期中のみ提供される特別メニューも用意されているそうです。ぜひ素敵なアート時間を満喫してくださいね。

 

 

−次回(最終回)は《仁科三湖エリア》&《東山エリア》の見どころを紹介します−

 

 

北アルプス国際芸術祭2017 ~信濃大町 食とアートの廻廊~

2017年7月30日(日)まで開催
http://shinano-omachi.jp/

 

text:yoko


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