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【思考をキレイにする旅の仕方(316)】「人生」のような「物生」について考えてみる

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8年ほど前、神奈川県小田原市を散歩していた時のこと。

 

荷台がウッドデッキに改造された二人乗りの軽貨物自動車を見つけました。

 

私が乗る前のオーナーは花屋さんだったそうで、

 

ウッドデッキの荷台に花を乗せて走った車の人生ならぬ物生を想像していたら微笑んでしまい、その場で購入を決断します。

 

その日の夜からシンガポールに向かう予定だったので、

 

滞在中にメンテナンスをお願いして、

 

帰りに成田空港から再び立ち寄り、

 

住んでいる岐阜県まで1泊2日かけて、ゆっくり自走してきました。

 

 

その後、私が出演していた旅番組、自転車を積んで近場のドライブなど様々なシーンで活躍します。

 

後ろのドアを開けると屋根変わりになり、ウッドデッキに座って、コーヒーを飲む時間が好きでした。

 

 

しかし、ここ数年、乗る頻度が激減し、

 

先日、何度も売って欲しいと足しげく通っていたスリランカ人の中古車屋さんへ手放しました。

 

海外で欲しがっている人がいるらしい。

 

花屋の車として、旅行作家の車として、そして次は海外へ。

 

彼女(なんとなく女性のような感じがして)の今後の「物生」について考えていました。

 

どこかで、また、あの車に会える日が来ることを楽しみにしています。

 

自分が書き込んだ本を日本で売って、インドの古本屋で見つけた人のように。<text:イシコ http://sekaisanpo.jp/


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