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【インタビュー】フォトグラファー・井上由美子さん

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ーこれまでたくさんの人を撮ってこられたと思いますが、井上さんは人物のどんな部分から「きれい」を感じますか?
具体的なパーツとしては「目」なのかな……感情は目に現れますから。本当にピュアでイノセントな人はそういう目をしていますよね。でも、やはり「きれい」を感じるのは造詣ではないですね。空気とか、エネルギーみたいなもの。「オーラ」ってよく言われますが、そういうふうにしか表現できない何かがきっとあるんですよね。そういうものに邪気が無いというか、計算がないと感じれば感じるほど、人間として憧れるし、美しいなと思います。

 

ーこれまで撮影された方で、井上さんの憧れの対象となった方はいらっしゃいましたか?
います! 夏木マリさんです。以前に、撮影をさせて頂くかもというお話があったのですが、そのときに夏木さん側からなかなか決定の連絡が出なかったんです。というのも、夏木さんが私のブックを取り寄せて、まずは作品に目を通したいとおっしゃって。明後日が撮影日なのに、まだ私が撮影できるかもわからない…という状況になり、相当ビビっていました。
結局OKとなり、緊張しつつも準備万端にして撮影現場へと向かったのですが、夏木さんがスタジオに入ってくるなり『井上さんはどこ?』って。「私です」と答えると、夏木さんはまっすぐに私のところに歩いてきて、『夏木です。作品拝見しました、良かったです。今日はよろしくお願いします』と挨拶してくださったんです。そこからは全部委ねてくださり、撮影はあっという間に終了しました。

女優さんを撮影する機会は多いのですが、みなさんお忙しいなかで、自分がどういう人に撮られるか、どういう人と仕事をするのかをそれほど把握できていないと思います。しかし夏木さんは相手のことを理解しようとして、その上で委ねてくれた。年齢や立場で優劣をつけたりしない、クリエイティヴに関してすごく平等な方だなと感じ、非常に感銘を受けました。私も夏木さんのように、年齢やキャリアなどに甘えることなく、厳しくも愛情を持って写真に携わっていけたらと思います。

 

 

*お気に入りの「きれいの逸品」は?

ヨガマット&ネティポット

ヨガは7年ほどやっているのですが、ヨガに限らず身体を動かすことは大切ですよね。身体を動かし、体内に老廃物を溜めずに流すことによって、気持ちも落ち込まないと思うんです。ヨガをする前の自分はかなりネガティブで、リーダーシップなんてまるでなし。撮影に行くのもイヤ…なんて時もありましたが、ヨガの先生に出会ってから気持ちが強くなり、ブレもなくなって言い訳しなくなった。メンタル的にもフィジカル的にも、自分には合ってるみたいです。
あとはこのネティポットを使った“鼻うがい”を毎朝続けています。眉間にあるアジナチャクラを覚醒させるものなのですが、最初は、もともと鼻炎気味だったのがすっきりする、という程度。でもこれを続けていたら花粉症が治りました。もう手放せないアイテムです!

 

*profile*

井上由美子
フォトグラファー。「FIGARO」「SPUR」「ELLE japon」「NYLON」など雑誌のほか、広告では資生堂「BENEFIQUE」(蛯原友里さん)、日本赤十字社「二十の献血」(武井咲さん)のヴィジュアルなど多数を手掛けている。特に女性の「美」を引き出す撮影には定評があり、beauty news tokyo 内Visual collection「About a girl」では、少女たちの奔放さと繊細な内面をあらわした作品を発表している。
http://d-cord.com/inoue/inoue.html

cooperation:D-CORD

 


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