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ウイスキーにギネスビール。アイルランドの首都【ダブリン】の風土に触れる旅

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アイルランドの首都【ダブリン】。アイルランドと聞いてイメージするものはいくつかあるかもしれませんが、では実際にダブリンの観光スポットはどこ?となるとあまり思い当たらないのではないでしょうか。今回はそんなダブリンの風土を知る上でまず訪れるべき3つのスポットを紹介します。

 

 

 

|ミュージアムでアイリッシュウイスキーの真髄を知る

 

お酒好きではなくとも、アイルランドといえば「ウイスキー!」というイメージを持つ方は少なくないはずです。しかもアイルランドは“ウイスキー発祥の地”とも言われています(スコットランド説もあり)。

 

 

そうは言っても、日本にいると「あまりウイスキーを飲むことはないし、正直馴染みがないな」と思うはず。ぜひそんな方へオススメしたいスポットが「Irish Whiskey Museum(アイリッシュウイスキーミュージアム)」です。

 

この施設ではアイリッシュウイスキーの歴史を学ぶところから始まり、最後には試飲までできる見学ツアーが大人気。もちろんウイスキーをほとんど飲んだことがない、というウイスキー初心者でも気軽に参加することができます。

 

 

見学にも種類があり、「クラシックツアー」と「プレミアムツアー」という2つのコースが用意されています。その違いは試飲できるウイスキーの数。クラシックツアーの3種類のテイスティングでも充分にアイリッシュウイスキーの奥深さに出会うことは可能ですが、プレミアムツアーではさらに長期間熟成されたプレミアムな一杯を試飲することができます。

 

 

ツアーではガイドさんが映像や展示品を使ってウイスキーのことを説明してくれます。その内容は、ウイスキーの起源や製法であったり、そもそもは薬用として伝わった蒸留技術のこと、ウイスキーという名前の由来はラテン語で「命の水」を意味する「アクア・ヴィテ」からきていることなど、ウイスキーのことを一から学ぶことができます。

 

 

そして、最後に待っているのが試飲の時間。アイリッシュウイスキーの中でも有名な3銘柄を飲み比べることができます。ここでも、それぞれのウイスキーの説明がされるので、耳を傾けながら順番に飲んでみましょう。同じアイリッシュウイスキーとはいえ1つ1つ味や度数が違うので、飲み比べて自分の好みに合う味を探すのも愉しみ方の1つです。

 

 

 

|世界一美しい大学図書館「トリニティカレッジ」へ

 

続いて紹介するのは“世界一美しい大学図書館”とも言われる「トリニティカレッジ」の図書館です。日本では大学の図書館が観光スポットとして取り上げられることは少ないのですが、ここは美術館のように多くの観光客が訪れる場所となっています。

 

 

その理由は“ロングルーム”と呼ばれる場所へ行けばすぐにわかります。名前通りとても細長い空間にズラッと本棚が並んでいる光景からは、まるで映画の中の世界に入ってしまったような荘厳な雰囲気。実際、ここは『スター・ウォーズ エピソード2』で登場した「ジェダイ・アーカイブ」のモデルになったと言われる場所でもあります。

 

 

蔵書数はなんと20万冊以上。本棚の中には隙間なく年季の入った背表紙が並んでいます。フラッシュ使用は禁止ですが、撮影自体は問題ないので、ぜひ気になるところにカメラを向けながら歩き回りましょう。

 

 

また、この図書館には、世界一美しい本と言われ、アイルランドの国宝に指定されている「ケルズの書」という8世紀に作られた聖書の写本も収蔵されています。ケルズの書に関する展示も行われているので合わせてチェックするのがオススメです。

 

 

さらにトリニティカレッジは図書館が美しいだけでなく、大学自体が400年以上の歴史を持ち、創設者はアイルランド女王だったエリザベス1世と、知れば知るほど驚くべき大学。重厚なキャンパス内の見応えある建物など、アイルランドの歴史と文化に触れることができる場所なので、街歩きにぜひ組み込んでみてください。

 

 

 

|ダブリンの最大観光スポットはこちら

 

最後に紹介するダブリンの訪問するべきスポットは「ギネスストアハウス」です。ウイスキーもですが、アイルランドのイメージとして強いのがギネスビールでしょう。

 

 

ギネスストアハウスはウイスキーミュージアムと同じように、ギネスビールの製造過程や原料へのこだわりといった展示を見て回ることができる、ギネスの博物館となっています。

 

 

しかも、単純に解説の展示が並んでいるだけでなく、実際に使われていた機材などを使い、様々な形でギネスを体感できるアトラクションのような作り。施設内でのガイドはなく、自由なペースで見学できます。

 

 

ビール工場の敷地内に建っている施設なのですが、かなり大規模で最上階の7階にある「グラビティバー」で実際にギネスを飲むこともできます。入場料に1杯分だけ含まれているので、受付でもらうバウチャーと引き換えに注いでもらいましょう。バーはダブリン市街の夕景や夜景も美しく眺めることができる場所ということもあり、本場のギネスビールは格別の一杯になること間違いなしです。

 

 

ちなみにギネスビールはその注ぎ方にも特徴があります。というのも、ギネスビールの泡はとてもクリーミーなのですが、注いだ瞬間はその泡がビール全体に回り、灰色のような見た目。そこから少し時間をかけて泡が上部に溜まったら、最後の仕上げの注ぎとなります。

 

その行程を見ているだけでもギネス体験としては楽しいのですが、ギネスストアハウスの中には「ギネスアカデミー」という、ギネスビールの注ぎ方を学べる場所があります。

 

 

講習を受けて実際に注ぐことができたら証明書をもらえるので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

最後にはショップに寄って帰りましょう。

 

 

ギネスビールに関連したグッズもあれば、ギネスのマスコット的存在の“トゥーカン”という鳥など、かわいい動物がデザインされたお菓子やコースターなど品揃えも豊富。お土産を買って帰るには最適なスポットとなっています。

 

 

今回はアイルランドの首都・ダブリンを訪れたら確実に足を運びたい3スポットを紹介しました。

 

 

「ギネスストアハウス」は少し離れているものの、他の2スポットはダブリンの中心街に位置しているのでアクセスも簡単です。ぜひアイルランドの文化や歴史の1つに触れてみてくださいね。<text&photo:岡本大樹>


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