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【うるおい女子の映画鑑賞】『イヴ・サンローラン』(仏・2014年)

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身体と同様に、こころもエクササイズが必要。週に1本映画を観ることで、こころの筋肉をしっかりと動かし、“きれい”を活性化しませんか? そんな“きれいになれる”映画を毎週紹介する【うるおい女子の映画鑑賞】。第3回のテーマは「美意識の強化」。究極の美を見て美意識をぐいっと引き上げてくれるフランス映画『イヴ・サンローラン』を紹介します。

 

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【『イヴ・サンローラン』DVD発売中 ¥4,700(税抜) 販売・発売元:KADOKAWA © WY productions – SND – Cinéfrance 1888 – Herodiade – Umedia】※2015年9月21日現在

 

 

 

クリスチャン・ディオールの後継者とし華麗なキャリアをスタートさせ、26歳でブランドを設立したイヴ・サンローランですが、2008年に71歳でその生涯に幕を閉じるまで、そのプライベートの多くはあまり知られていませんでした。

 

栄光の裏に隠された孤独や苦悩を炙り出す本作。みどころはなんといっても、イヴ・サンローラン財団が保管している”本物”のアーカイブコレクションの数々が実際の撮影で使われているところ!

(撮影時、衣装に触れるときは手袋の着用はもちろん、モデルと服の間にも1枚布を入れなければならなかったとか!)

 

 

 

ファッション史の教科書に出てくるような伝説のコレクションの数々が惜しげもなく登場するのは、サンローランの公私にわたるパートナー、ピエール・ベルジェが、本作に全面協力しているからこそ。ブランドがその歴史で初めて公認したイヴ・サンローランの映画なのです。

 

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【フランス人俳優ピエール・ニネが演じるサンローランは「生き写し!」と公開当時から話題に】

 

 

 

ファッション界だけではなく、フランスの歴史の一部といえるほど偉大な天才が、様々な問題を抱え、悩み苦しみながら、魂をすり減らしながらもクリエイションと向き合い続けるその生き様、そしてそれを彩る愛とエレガンスには、胸が熱くなります。

 

愛とは、エレガンスとは、クリエイションとは・・・・・・ファッション史に燦然と輝くイヴ・サンローランという偉大すぎる存在。その一生に”映画”という芸術で触れることで、女としての生きることを考えさせること必須です。エレガンスを片手に、シルバーウィークの「おうちシネマ」にいかがでしょうか?

 

 

text:kanacasper(カナキャスパ)(映画・カルチャー・美容ライター/編集者)
編集を手がけた韓国のカリスマオルチャン、パク・ヘミン(PONY)のメイクブック『“かわいい顔”はつくるもの! 秘密のオルチャンメイク』(Sweet Thick Omelet/DVD付/¥1,500・税別)が好評発売中。こころもからだも豊かに美しくしてくれる日々の”カケラ”をブログで収集中。
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