newsニュース

オリーブと共にある暮らし

Twitter
LINEで送る

 近年、アダテペ周辺の水源であるイダ山が、金鉱開発による環境破壊の危機にさらされている。 ミュージアムは「オリーブこそ、生命の黄金。」という言葉をかかげ、開発を休止させる運動を継続。「金鉱の利益は一時のものであり、はいつか尽きてしまう。自然、仕事、この村に続く歴史や人々の思い出などが失われることになる。しかしオリーブにはそんな終わりはありません」

石鹸の表面を削り形を整える時に出るフレークソープ。工房やスタッフの家で洗濯に使われ、無駄になることはない。

 自然を尊重した丁寧なものづくりと、生活に不可欠なオリーブ製品。文化や経済の発展だけではなく、地域の人々の雇用という意味でも重要な役割を担うオリーブ。その歴史に触れるほど、「オリーブこそが本物の黄金だ」という言葉には、とても強い力を感じた。

 当たり前のようになってきた、自然由来のモノ選び。我々の身体に直接触れ、取り入れるものは納得のいくものをセレクトしたい。そんなとき、生産地などの背景にも触れてみると、また違った思いを抱きそう。

 

アダテペの石鹸についてはコチラ
http://www.naiad.co.jp/adatepe/index.html

 

photo : Hiroshi Mashimo (Studio WINDS)

 


前のページへ

1 2 3

border