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素材を活かす味つけの妙【ニッコースタイル名古屋】のコースディナーを堪能する

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もし名古屋周辺へ行くのなら、ホテル【ニッコースタイル名古屋】のコースディナーに注目です。驚きのある盛り付けと色使いをはじめ、素材の美味しさにを引き立てるさり気ない味付けも絶妙です。近くにお住まいの常連客も多く、宿泊してゆったり料理を堪能するのもおすすめです。

 

 

 

|素材の味に寄り添う絶妙な味つけを堪能

 

ホテル【ニッコースタイル名古屋】の1階にある「style kitchen(スタイルキッチン)」。コースディナーは2カ月ごとに変わります。今回は11月と12月の、美味しい冬野菜の素材本来の美味しさに寄り添う味付けの妙を楽しみました。

 

▲カジュアルな装いの「スタイルキッチン」。モーニングのライト(ハーフ)ビュッフェの他に、ランチ、カフェ、そしてディナーが食べられます

 

▲レストランにはカウンターバーとカフェがあるほか、個室もあります

 

レストランにはビールやワイン、ウイスキーなどがそろいますが、今回はクラフトビールをチョイス。ホテルから徒歩数分の柳橋中央卸売市場に醸造所がある「Yマーケット・ブルーイング」の個性的なビールや、愛知県北部の城下町、犬山に醸造所がある「犬山ローレライ麦酒」のヴァイツェンなど、地域カラーも出ています。

 

▲伊勢市に本社を置く「伊勢角屋」のペールエールは、フルーティでのど越し爽やか。とても飲みやすいビールでした

 

今回注文したカクテルは「夜明けのジントニック」。ハーブのブルーマロウ(ウスベニアオイ)を漬け込んだジンにトニックウォーターを注ぐと、青からピンクに色が変わる可愛いらしいカクテルです。中に浮かぶバラの花も鮮やかで、女性におすすめの一杯です。

 

▲カクテルは、その名も「夜明けのジントニック」。ブルーマロウは青からピンクに変わる夜明けの空を思わせることから、「夜明けのハーブ」と呼ばれます

 

アミューズは小さなガラスの器に乗ったパテ。コクのあるパテは塩味もちょうどよく、添えられた青りんごが口をさっぱりとリセットします。

 

▲アミューズのパテ

 

「金時ニンジンのポタージュ」は、野菜そのものの味を楽しめる一品。泡立てたミルクをトッピングしたカプチーノ風の盛り付けは、白とオレンジの色合いに感嘆。スパイシーなクミンの風味が、意外性とともに味を引き立てます。

 

▲「金時ニンジンのポタージュ カプチーノ風」

 

丸いフランスパン「ブール」は、外はカリっと、中はふっくら。料理との相性もピッタリです。お好みでオリーブオイルをつけていただきます。

 

▲フランスの丸パン「ブール」は、お代わりもできますよ

 

色鮮やかなシュリンプの下に、新鮮でみずみずしい桃蕪の紅色が鮮やか。円を組み合わせた盛り付けも楽しげです。ゆず風味のドレッシングもさり気ない味付けで、素材の美味しさがしっかりと伝わります。

 

▲「蕪とシュリンプのサラダ柚子風味」

 

何が隠れているのかわからないナゾな一皿は、カレー粉とほんのり甘い青りんごのエスプーマ(泡)をまとったホタテ貝。甘さとスパイシーな味わいを楽しむ、美しい料理でした。

 

▲「ホタテ貝のロースト青りんごのソース」

 

これほど緑色が際立つ料理は初めてです。低温でじっくり焼き上げられた鰆は、皮が香ばしく、身はフワフワ。ソースは緑野菜のスープ仕立てになっていて、鰆の美味しさを邪魔しないシンプルな味付けです。ソースも絶品だったので、パンですくって残さず食べてしまいました。

 

▲はっとするほど緑が鮮やかな「鰆のロースト緑のスープ仕立て」。忘れられない色あいです

 

吟醸豚の肩ロースは低温でゆっくりグリルされていてたいへん柔らかく、お肉の適度な塩味とちょっとピリっとするチョリソーソースの組み合わせがアクセント。

 

▲メインディッシュの「吟醸豚肩ロースグリルチョリソーソース」

 

2021年12月のデザートは、栗の風味を存分に楽しめる滑らかなムースとアイス。ユーモア満点の苺のサンタさんも添えられた可愛らしいスイーツでした。

 

▲デザートの「栗のムースと渋皮栗アイス」

 

ふたつ目のデザートは、リンゴをキャラメリゼしたタルトタタン。本来はパイ生地ですが、ここでは紅茶風味のケーキを使用。さらに日本では珍しく、原産国のオーストラリアや欧米でパイなどのお菓子造りに使われるグラニースミス種の青リンゴを信州の農家に依頼。グラニースミスの酸味と甘さがアクセントです。

 

▲フランスの焼き菓子「タルトタタン」は、名古屋らしくボリュームも十分。満足感たっぷりのディナーでした

 

 

何度でも通いたくなる【ニッコースタイル名古屋】のスタイルキッチン。とりわけ、素材の美味しさを活かした塩使いは絶妙。赤道直下で天日干しをする「クリスマス島の海の塩」を使い、素材に寄り添うような味付けが、その持ち味。ひと皿ごとに濃淡のちがいを感じながら、味わってみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:ニッコースタイル名古屋 https://nagoya.nikkostyle.jp/


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