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話題ワード「プラスサイズ」。プラスサイズ女性の大会「Today’s Woman」ファイナリストが語る【日本と海外との違い】

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Julie さん(以下J):やっぱり(美しいとされる)体型の基準が違います。

 

▲Julieさん

 

LISSA さん(以下L):そう。日本で買い物をすると怪訝な顔されたり、通りすがりの人に嫌な言葉を言われたりもする。海外ではそれがなくて、基本的にみんなリスペクトしてくれるし、例えばお店でも「あなたにはこれが似合ってる」って勧めてくれます。周りの対応の仕方、理解力が違いますね。海外ではプラスサイズモデルが当たり前だし、私たちも当たり前と思って生活できる環境が既にあるんです。

 

Sumie Wakai さん(以下S):メディアの違いもありますね。日本だと“痩せよう”とかダイエットばかりが強調されちゃう。その上に実生活でも洋服のサイズがXSからXLまでと範囲が少ないので、それ以上のサイズの人はどんどんと自信がなくなってきてしまうと思います。

 

J:確かに。日本のファッションは、体型を隠すことがまだ優先されていますよね。お店に行くとワンピースと一緒に羽織るものを勧められたりしますけど、海外では試着してもそんなことはありません。

 

L:JULIEさんが言ったように、日本のファッションは体型を隠すものばかりです。そうするとプラスサイズの良いところであるカーヴィさだったり、メリハリさだったりが出ない。それが“プラスサイズ=隠さなきゃいけない”っていうマインドに繋がってしまうと思います。逆に海外では、“もっと出すべき”っていう反対のマインドだから、買い物しててもハッピーになれます。どんな体型でもリスペクトしてくれると感じます。

 

S:私は友達や恋人からも「ダイエットしなよ」って言われた経験がありますが、海外では「そのままで素敵」って言ってもらえます。まさにそれはリスペクトされているということです。洋服だけでなく、日本は食事のサイズも少くて物足りないから、それだけでもダイエットを強いられているみたいな気分になります(笑)。

 

全員:笑顔で拍手

 

▲「Today’s Woman」の主催者スティーブン・ヘインズさんを囲んで

 

 

 

|プラスサイズへの理解が深まるために、今私たちができること

 

J:(社会の見方が変わるには)地道な努力が必要だと思います。私自身はSN Sやコンテストといった表舞台で、プラスサイズモデルとして体型を見せる発信をしています。以前は二の腕といったコンプレックスを感じるパーツもありましたが、モデルになってそのコンプレックスを見せていくことで自信がつくようになりました。なので体型が変わっても、隠さなくていいんだよっていうことを伝えていきたいし、それで実際に「勇気をもらった」というメッセージをいただいたことも。そうして人々の力になっているからこそ、これからも地道に発信していきたいです。

 

▲LISSA さん

 

L:自分が前に出ることによって、救われたって言ってくれる人は実際にいるし、SNSによってその影響力をより実感することができています。あとは海外でプラスサイズモデルがどれだけ魅力的な女性として扱われているかっていうことを伝えたいですし、ファイナリストとして大会を成功させることでも、プラスサイズが当たり前という意識に変わっていくと思います。だから一つ一つのことを大切に、きちんとやっていきたいです。

 

▲Sumie Wakaiさん

 

S:私もこのコンテストに出て美しさを表現することで、たとえ自信をなくしても輝ける場所はある、自分を輝かせることはできるっていうことを伝えたいです。

 

L:やっぱりこの大会で、プラスサイズに対する価値観を変えてくれる人もいると思うので、頑張って大会を成功させたいです!

 

全員:そうだね、頑張ろう!

 

 

そんな彼女たちが出場する大会「Today’s Woman」は2021年10月24日(日)、東京・神田明神ホールで行われます。現在チケットは発売中で、ライブ配信も行われる予定なので、ぜひチェックしてみてくださいね! <問:「Today’s Woman」 https://www.todayswoman.com/


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