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【メズム東京】永遠のラブストーリー『ロミオとジュリエット』をドラマチックに味わうランチ&ディナー

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まるで劇場のようにドラマチックなホテルステイを楽しめる東京・竹芝の【メズム東京、オートグラフ コレクション】16階にある「Chef’s Theatre(シェフズ・シアター)」では、2023年2月28日(火)まで世界的に有名なウィリアム・シェイクスピアのラブストーリー『ロミオとジュリエット』から着想を得たランチ&ディナープログラムを提供。物語に沿ったメニューは唯一無二。ドラマチックで刺激的です。

 

|2人の愛が燃え上がるランチプログラム

 

不朽の名作『ロミオとジュリエット』は、2人の出会いから結ばれるまでの物語前半をランチプログラムとして、一挙に悲劇へと突き進む物語後半をディナープログラムで再現。レストランにはプロコフィエフのバレエ曲『ロミオとジュリエット』が流れるなど音楽でも盛り上がるほか、料理の名前も有名なセリフや情景からつけられています。

 

 

・ランチプログラム

 

観劇につきものと言えば、ストーリーや登場人物、演じる役者たちを記したパンフレット(プログラム)。そこでシェフズシアターの『ロミオとジュリエット』でも、物語と料理の説明を記したパンフレットを用意。ぜひ読みながら、料理を楽しんでみてください。パンフレットは購入も可能です。

 

 

【ペアリングモクテル】料理とペアリングした飲み物も、物語に沿った色や味わいを楽しめます。上写真のモクテルは、ノンアルコールのスパークリングワインに、ピンクグレープフルーツを加えた甘酸っぱい味わい。思春期のロミオが秘めた、恋への憧れを表現します。

 

 

≪アミューズブッシュ:Sad Hours 息苦しい恋の時間≫

 

【物語のシーン】イタリア・ヴェローナの名家、キャピュレット家とモンタギュー家は、代々対立し合い、事あるごとに争いごとを起こしています。そんなモンタギュー家の一人息子ロミオは、両家の対立よりも、自分に振り向いてくれないロザラインへの片想いで頭がいっぱいでした。

 

 

【料理】最初の料理「Sad Hours」は、ロザラインに対するロミオの“初恋の苦悩”を表現。甘みのあるピンクのビーツムースと、酸味の効いたトマトのソースで、甘酸っぱくも息苦しい胸の内を表します。中に隠れた川俣シャモ(福島県)のゼリー寄せは奥深い旨みが感じられ、酸味、甘味、塩味が目まぐるしく入れ替わり、ロミオの複雑な心情を味わう一皿になっています。

 

 

≪前菜:Only Love, Only Hate. ただひとつの恋が、ただひとつの憎しみから生まれる≫

 

【物語のシーン】片想いにわずらうロミオは、従兄弟のベンヴォーリオや親友のマキューシオに誘われ、キャピュレット家で開かれる仮面舞踏会に忍び込みます。そこでロミオは、ひときわ美しい少女キャピュレット家の一人娘ジュリエットと出逢います。恋に落ちたジュリエットは、それがモンタギュー家のロミオと知ると、「Only Love, Only Hate:ただひとつの恋が、唯一の憎しみから生まれるなんて」と苦悩します。

 

【料理】小麦粉を薄く伸ばした“ベール”の下には、美味しいサラダが隠れていて、華やかな仮面舞踏会でお互いの素性を隠したロミオとジュリエットを表現します。

 

 

【料理】仮面に見立てた小麦のベールを外すと、可憐な彩りのサラダやエディブルフラワー、真鯛のマリネやタコなどが現れます。小麦のベールはパリパリで、野菜やマリネの酸味と旨味に、玉葱ピューレでコクをプラス。二人が仮面を外したとき「唯一の恋が、無二の憎しみから生まれる」運命的な愛の物語が始まります。

 

 

次の料理に備えてパンフレットを開くと、選べるメインの魚料理はジュリエットの有名なセリフです。「おお、ロミオ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの?」。メイン料理は、魚と肉のどちらかを選びます。とはいえ、どちらもドラマチックな料理で、ロミオとジュリエットのように悩むこと必至です。

 

 

≪選べるメイン(魚料理):O… Romeo, Romeo! おお、ロミオ、ロミオ!≫

 

【物語のシーン】仇敵を愛してしまったジュリエットは自身の運命を憂いながら、バルコニーでロミオへの愛の気持を独白します。「おお、ロミオ」の名ゼリフで知られる舞台を料理で表現する斬新な試みです。

 

 

【料理】ふっくらと焼き上げた魚に季節のフルーツやヘーゼルナッツを添えて、ジュリエットが佇むあの有名なバルコニーを表現。ズッキーニのピューレには季節の野菜をのせて、バルコニーに絡まるツタを描きます。そんなジュリエットを照らすのは、ニンジンと黄ピーマンで仕上げたソースの月明りです。

 

 

≪選べるメイン(肉料理):What’s in a Name? 家名などというものにどんな意味があるの?≫

 

【物語のシーン】選べるメインディッシュの肉料理でも、バルコニーのシーンが続きます。ロミオはジュリエットをひと目見たさにキャピュレット家の庭に隠れます。そうとは知らず、バルコニーで愛をつぶやくジュリエット。「What’s in a Name?:家名というものにどんな意味があるの? バラと呼ぶあの花は、どんな名前で呼んでも甘く香るものなのに」。思いがけない告白に、ロミオはジュリエットの前に飛び出します。想いが通じ合った二人は、真の愛を求めます。

 

 

【料理】ジュリエットがロミオへの想いをバラの花に例えて語るセリフから、甘酸っぱくキャラメリゼしたアンディーブ(チコリ)のバラを添えました。アンチョビとオリーブを詰めてローストした仔羊肉は、香味野菜や肉を煮込んだフォンドヴォーから作るソースで、深みのある味わいがくわわります。

 

 

≪デザート:Love-Devouring Death. 愛は死をも乗り越える≫

 

【物語のシーン】翌朝ロミオは修道士ロレンスを訪ね、ジュリエットと真の愛を誓うため神の前で結婚することを願い出ます。ロレンスは、二人の結婚が対立する両家の和解に役立つと考え協力します。ロミオからの伝言を聞いたジュリエットも駆けつけて、その日のうちに教会で結婚の誓いを交わし、二人は結ばれるのでした。

 

 

【料理】二人の結婚を祝福するデザートは、ローズマリー風味のメレンゲで教会を表現。中にはヨーグルトとローズマリーのムースや、白胡麻のアイスクリームが入り、毒々しい色のカシスのコンポートで酸味をプラス。そして十字架をモチーフにしたキャラメルソースには山椒が加わり「おやっ」と思わせる味つけに。幸せな結婚式に影が差し、待ち受ける試練を予感する複雑な味が加わります。


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