高校受験を控えている娘と出かけた時は、レジで商品を買ったり、注文をしたりするのをできるだけやってもらっています。理由は、お店の人との「社交」の練習をしておいてほしいから。
お店の人とのやりとり、注文の仕方。今は感染予防のために店員さんとの間にはたいていアクリル板やビニールシートがあるので、お互いに相手の声が聞き取れなかった時に言いなおすことも含めて、今のうちにたくさん、「お店人とのやりとり」を経験しておいてほしいのです。
説明会のために高校に向かう電車の中で、娘がぽつりと、「そうか、高校生になったら、1人でこうやって電車に乗って行くんだね」と言いました。そう、地元の公立中学校に通っていた娘にとって、来年からはじまる高校生活は、毎日電車に乗って通学するという、また一歩自立へと向かうことでもあります。徒歩10分の範囲で保育園も小学校も中学校も行けていた生活とはかなり変わるので、娘にとっては最初は心細いこともあるだろうなと、今から想像して、わたしまでドキドキしてきました…。
彼女がどんどん社会への距離を縮めていくなか、コロナ禍でなかなか人との接点を持ちにくくなっているからこそ、機会があれば少しでも社交の「練習」をして慣れておいてほしいのです。
わたしも決して、お店の方とのやりとりは上手ではありませんが、せっかく買い物をしたり、髪を切ってもらったり、ネイルをしてもらったりするなら、お店の人にとって感じのいいお客でありたいと思っています。その店員さんがその日を振り返ったときに「あのお客さん、ちょっと感じ悪かった!」と思われたくない…という、その一心なのです…。
そして、その方がきっと、自分にやさしくしてくれるよね! という下心も正直あります。だって、お店の人から嫌な対応をされると、案外ダメージが多いから! 反対にとても親身になって服選びにつきあってくれた店員さんのことは、いまだに時々思い出すことがあります。
高校生になるまで約半年。娘にはお店の人にやさしくしてもらった記憶をたくさんつくってほしいので、これからも小さく練習をしてもらうつもりです。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>
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2021/12/19| TAGS: lifestyle
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