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子どものスマホ=悪という考え方をやめてみた

「子どものスマホ=悪」という考え方をやめてみた【毎日が変わる片づけのワザ(17)】

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一般的に、「スマホばかり使っていると成績が上がらない」とか「スマホ依存なので誘惑に勝って勉強できるようにしたい」など言われることが多いようです。「スマホには中毒性がある」とわたしもそう思います。完全なスマホネイティブであるわたしの娘(中3・受験生)も、もちろん完全なスマホ中毒です。

 

 

・おはようからおやすみまで、スマホと一緒

 

歯磨きしながら、お風呂に入りながら、髪の毛を乾かしながらもスマホ。スマホが手から離れる時間は、学校に行っているとき以外ほぼないと言っても過言ではありません。「さすがにこれはマズいのでは…」と思い、これまで何度も、スマホを使う時間を減らしてほしくて怒ったり話し合ったり、時間を決めたり、スクリーンタイムで確認させたりしてきたのですが…。まあ無理でした。

 

多くの親御さんたちが、この戦いに挑んでは敗れていらっしゃるのではないでしょうか…。もう、目の前でスマホを触り続けられるだけでもストレスに! そんな日々が続いたある日。わたしは、思い切って…スマホ=悪、という考え方をやめてみました。

 

よくよく考えてみたら、わたしも学生時代はひたすら本を読んでいたし、マンガや雑誌に没頭していました。それをやめるのは、どんなに親から怒られても無理だったのです。

 

 

・わたしにとっての本やマンガが、彼女たちにとってはスマホなのだ

 

どんな本やマンガを読むか、そして、それらを読んで感じることが人それぞれ違うように、スマホをどう使うか、どんな情報を得て何を感じるのかも、人それぞれのはず。スマホを使っていることがすべて悪いわけではないのだと。。。

 

本を読んでいるのはいいこと、スマホを使っているのはよくないこと、そういう思い込みを一度、自分の中からなくしてみようと思ったわたしは、そもそもスマホを使うこと=悪という考え方を一度やめてみました。

 

具体的には、娘に対してスマホ利用の縛りを一切しないと決めました(トイレには持ち込まない、わたしがいるときはお風呂では見ない、食事中は見ない、というルールだけはあります)。娘はこの春から受験生ですが、本人が「スマホを使っていても成績が下がらないことを証明する!」と言っているので、基本的には引き続き本人に任せるつもりです。

 

 

・テスト期間中などにオススメ 時間管理のためのアプリ

 

娘が小学生のときから愛用しているアプリが「スマホをやめれば魚が育つ(スマホ制限で集中する勉強アプリ)」というもの。その名の通り、スマホを使わない時間分、魚が成長するという、とてもシンプルなアプリです。

 

使わない時間を何分にするかは自分で決められます。育てられる魚はクマノミやシュモクザメなどいろいろ。娘が成長した魚をよく見せてくれるのですが、確かにこれは楽しく続けられそうでした。また、見ていると勉強中はスマホをテーブルの上ではなく、目の届かない所に置いているようです。

 

 

・その日に何をしたのかを書き出す

 

もうひとつ、娘が最近続けているのは、朝起きてから夜まで、自分が何時から何時まで何をしたのかを書き出すことです。たとえば週末だったら、

 

7時:起きる、7時半:朝ご飯、8時~9時:スマホ、9時~11時:勉強、……

 

というように。そうやって、自分が何に時間を使っているのか確認しないと落ち着かないらしいのですが、その結果、自分で時間管理をしっかりできるようになったと、横から見ていて思います。実際、今のところスマホを長時間使っていても、

 

・心身の不調 ・不眠 ・成績低下 ・視力低下

 

のどれにもなっていない娘。それどころか、中1から中2の終わりにかけて成績がかなり上がったので、正直驚きました。

 

 

本人が自分でしっかり時間を管理できるようになったことはもちろんですが、さらにわたしがスマホを目の敵にしなくなったことで、お互いのストレスが減ったのも、もしかしたらよかったのかもしれません。
娘にはこのまま「スマホに依存していても成績は上げられる」を証明してほしい、と思っています。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke


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