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自分の年齢と、年々仲良くなれなくなってきた【毎日が変わる片づけのワザ(90)】

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数か月前に誕生日をむかえました。このコロナ禍で無事にまた1年を乗り切れたことがとてもありがたかったし、「ごく普通の日」としてこの日を過ごせることへの感謝の気持ちで過ごしました。

 

しかし、この年齢というものと、年々仲良くなれなくなってきている気がします。簡単に言うと、もう、自分の年齢を言いたくないし考えたくないのです! これって年齢の「数字」が多いことへのネガティブな感情があるからだよなぁ…と思います。年齢は誰でも等しく重ねていくもの。それが嫌だと毎年思うのは心にとってあまりよくない気がするなと思ったので、自分の心の中をのぞいてみました。

 

去年くらいからのわたし。

 

・誕生日を知った友だちからの「おめでとう! で、何歳になったの?」に返信するとなんだか心が暗くなる

・ちょっと体調をくずすとすぐに「年齢的なものもあるのかもしれないけど…」と言われてへこむ

・同世代の友だちとのやりとりに、老眼だの更年期だの白髪だの腰痛だの、ときめかない単語ばかりが並ぶ…

 

さらに、娘からは

 

「おばさんくさくならないで」

「痩せすぎもだめ、太りすぎもだめ」

「ラフすぎる服装もだめ」

 

などと見た目について厳しく言われています。そして、白髪を見つけると悲しむ娘。子どもにとって、親が老いるのは嫌なものなのかもしれない、と思います。コロナ禍前、一緒にカラオケに行くと、わたしの年齢を娘がサバを読んで書いてくれていたこともありました…。「娘にとって、もうわたしの年齢は堂々と書きたくない年齢なのね」と感じたことで、どんどん年齢を隠したい気持ちになってきたのかもしれません。

 

去年初めて、葛藤なく年齢を重ねていくって難しいなあ、と思いました。そして、この心の動きはある意味、日々会社などで人と会うことがなくなったからこそ生まれたものだなとも思いました。仕事が忙しくてどんなによれよれに疲れていても、年齢について思う余裕がなかったのは、ある意味よかったのかもしれない。今、心がある意味暇なことで、内面が老けたんだなぁと…。

 

世の中には、とても40代50代60代70代…には見えない魅力的な方がたくさんいるのに、なんでこんなに落ち込むのか。それはもちろん、そんな風にはなれないからです! とはいえ、やれる範囲で努力はしたいので、

 

・ピラティスで定期的に運動する

・自宅にいるときはサイズがぴったりのデニムをはく、服のサイズを変えない

・髪、肌のケアを頑張る

・新しいものにふれ、心に刺激を与える

 

などを頑張っています。一般的に、「おばさん」「おじさん」と呼ばれてうれしい気持ちにはならないものなのはなぜなんだろう? と、時々考えることがあります。でも、そこを過ぎて「おばあちゃん」「おじいちゃん」になると、もうそれを超越した存在になっている気がします。「おばさん」と「おばあちゃん」の間には一体何があるのでしょうか…。

 

今年の誕生日、年上の友だちから「何歳になったんだっけ?」と聞かれたので答えると、「そうかーーまだ若いね!」としみじみと言われました。コップに残っている水を「まだ半分残っている」ととらえるか、「もう半分しか残っていない」ととらえるかのように、自分の年齢をどうとらえるかは、心の持ち方で変えていけるのかもしれません。

 

「まだできることはたくさんあるよ」と受け止められる日を増やしていけたらいいな、と思います。そしてまた、自分の年齢と仲良くなりたいです。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke


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