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見たいもの、見せてあげる

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  全身整形のトップスター、りりこ。その生きざまは、まさに”しっちゃかめっちゃか”=ヘルタースケルター。りりこは作品の中で頂点へと登りつめ、駆け抜けていく。そんなセンセーショナルな役を演じられるのは彼女しかいない、と監督は語った。

『この作品を映画化することになったとき、「りりこ」を演じるのはエリカしかいないと思っていました。彼女が精神状態を崩すほどの熱量と魂が、フィルムに焼き付いていると思います』

 プレミア試写会は夜に行われたのだが、その当日の日中に沢尻さんと電話で話したという監督。7月14日の公開初日までには頑張って体調を整えると話していたそう。りりこを演じきった彼女は、女優として確実に大きくなっているはず。その姿を早く見せて欲しいものだ。

 ちなみに……ちょっぴりネタバレにもなるかもしれないが(※注:一部では公開されています)、とある登場人物のセリフで筆者がとても印象的だったもの。

 −どうして神様は私たちにまず若さと綺麗さを与え、
  そしてそれを奪うのでしょうー

 この言葉で、なんとも言い表せないせつなさ、心苦しさ、悲しみにも似た感情に包まれてしまった。きっと女性なら誰もが「刺さる」のでは。

 いろいろな意味で注目の本作。残念ながら公開前ということでこちらに掲載できる写真にも限りがあるため、冨澤氏の手がけたヘアメイクが気になる方はオフィシャルサイト、ならびにぜひ劇場でチェックしてほしい。

左から綾野剛さん、水原希子さん、蜷川実花監督、大森南朋さん、新井浩文さん

『ヘルタースケルター』

 【STORY】芸能界の頂点に君臨するトップスター、りりこ。雑誌、テレビ、映画ー日本中どこを見てもりりこ一色。しかし彼女には誰にも言えない秘密があった……それは全身整形。「目ん玉と爪と髪とアソコ」以外は全部つくりもの。やがて後遺症がりりこの身体を蝕みはじめ、さまざまな関係も狂い始める。究極の美の崩壊と、頂点から転落する恐怖に追いつめられ、現実と悪夢の狭間をさまようりりこ。彼女が【冒険】の果てに辿り着く世界とは? 最後に笑うのは誰?

7月14日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
©2012映画『ヘルタースケルター』製作委員会

出演:沢尻エリカ/大森南朋 寺島しのぶ/綾野 剛 水原希子 新井浩文 ほか
監督:蜷川実花
原作:岡崎京子「ヘルタースケルター」/祥伝社フィールコミックス
配給:アスミック・エース
http://hs-movie.com/ 

 

event photo:Hidemi Miyamoto (Dolphin Production)
text: beauty news tokyo

 


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