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KIREI FILE 11 永富千晴

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ーそれらの経験を経て、独立されるんですね。
 会社を作ったのが28歳のときなので……13年目になります。美容好きの女性たちのコミュニティサロン「club C.」を主宰し、肌悩みの研究から美容アイテムの流行分析など、様々なコミュニケーションを図る活動もするようになりました。

ー女性たちの最近の傾向として、何か特徴的な事はありますか?
 やはりこの数年は「内側からきれいになろう」とする傾向ですね。しかし、それによって抱く疑問は多くなってきていると思います。たとえばサプリメントであれば、どういう物を摂取すれば良いのか、やみくもにいろいろと取っていいのかどうか、など。今はあらゆるところに美容情報が溢れていますし、私よりも情報に詳しい方もいるくらい。だからこそ、迷う場面は必然的に多くなりますよね。アドバイスといっても人それぞれになるので難しいですが、最終的には自分自身が納得のいくものを選ぶことになりますから、興味の深さでセレクトしていくことがベストだとは思います。


 お金のかけ方としては、最近はヘアケアのアイテムを選ぶ際の価格帯が少し高くなってきている気がしますね。逆にスキンケアは低価格帯へ。恐らく美容にかける全体予算は決まっていて、その割合が変わってきたのだと思うのですが……。スキンケアへの投資金額が減っているのは、有機野菜など食物選びも変わってきたり、運動してキレイになる、など内側から老化対策を試みる女性ニーズが高まっていることも要因かもしれません。

ー中からきれいになる、という流れですね。スキンケアでもオーガニックの物は非常に増えたと思いますが、永富さんはどのようにお考えですか?
 これもまた人それぞれ、どこに重きをおくかに寄りますね。アレルギー反応のある方をはじめ、アトピーの方や妊娠中の方、お子様のいらっしゃる方などは肌に触れるものにも気を付けたほうがいいと思うので、使う時期にも寄ってくるかと思います。食べ物に関しては気にした方がいいと思いますが、コスメに関しては化学的なものが悪いかというと、そうではないものもたくさんある。私自身は、オーガニックと化学系の製品を肌状態や気分に合わせて使用しています。
 そして生産地やフェアトレードについてうたわれる製品も多いですが、美容を通じて世界のことを知ることが出来るというのもオーガニックの良さですよね。原材料の栽培や採取の仕方を知ることで、さらに有り難みを感じたりする。美容から植物のことを知り、世界のことを知れば日本のことも見えてきたりする。その連鎖って素晴らしいことですよね。

 

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