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もはやアート!NYのホリデー・ウィンドウ

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ニューヨークの風物詩!  各ブランドショップやデパートのショーウィンドウには、この時期ならではのスペシャルディスプレイが登場♪

 なかでもミッドタウンの5番街周辺は、お店のショー・ウィンドウに毎年恒例の「ホリデー・ウィンドウ」(Holiday Window)と呼ばれる特別展示が登場。上の写真は、今年日本で映画公開もされた、ニューヨークを代表する”魔法のデパート”、バーグドルフ・グッドマン(Bergdorf Goodman)のホリデー・ウィンドウ。

 デパートのショー・ウィンドウというよりも、もはや美術館やギャラリーに展示されてるアート作品のよう!  またそれぞれのお店の特色やブランド・イメージを反映した内容になっているのも面白い。

こちらはティファニー(Tiffany&Co.)本店のもの。雪の街の風景に、ティファニーカラーが印象的。

よく見ると本物のティファニーの指輪が1つ・・・ 全体が指輪1つのためのディスプレイって考えるとお洒落過ぎ!

 ちょっとずつ、ミッドタウンの5番街周辺の「ホリデー・ウィンドウ」の様子をご紹介♪
 まず、バーニーズ・ニューヨーク(Barneys New York)本店前。

もはやデパートのショーウィンドウの枠を超えて、完全にアート!

もはやデパートのショーウィンドウの枠を超えて、完全にアート!

ウィンドウ前に暗室を作って、360度から映し出した3D映像が見れるように。すごすぎ…。

 これは、バーニーズでオリジナル商品を販売することになったJAY-Zほか複数の方々と、グローバル・ヴィジュアル・テクノロジー企業の「クリスティ(Christie)」のコラボ作品だそう。こういう完全にアート化しちゃうトレンドも興味深い。

 

 こちらは、55~56丁目間にある高級デパート、ヘンリー・ベンデル(Henri Bendel)前から。なんと今年は、故アル・ハーシュフェルド(Al Hirschfeld)のマンガ(風刺画)のキャラクターを三次元化してディスプレイに?!

ハーシュフェルドは、2003年に99歳で亡くなるまで70年以上に渡り、ブロードウェイ・ミュージカルやニューヨークに縁のある著名人のイラストをニューヨーク・タイムズ紙などで描いていた伝説の漫画家。

左奥から、マリリン・モンロー、ウッディ・アレン、ライザ・ミネリ、 前列にマシュー・ブロデリック&サラ・ジェシカ・パーカー夫妻

左奥から、マリリン・モンロー、ウッディ・アレン、ライザ・ミネリ、 前列にマシュー・ブロデリック&サラ・ジェシカ・パーカー夫妻

 いくら有名とはいえ、高級デパートの、1年に一度の大注目のホリデーウィンドウを、「マンガ」が飾る時代になったというのは驚き!  
 同じく5番街にあるグッチ(GUCCI)が、日本生まれの人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』とか、フェラガモ(Salvatore Ferragamo)でも創業者さんのコミック版の伝記などをショー・ウィンドウにディスプレイするなど、ここ最近はマンガと高級ブランドのコラボは増えていて、近年のトレンドのひとつになっている。

 ラストはお馴染み、サックス・フィフス・アベニュー(Saks Fifth Avenue)本店前。
 近年、ここのホリデーウィンドウは、雪だるまや雪の結晶が主人公の子ども向けの絵本のストーリーをもとに作られていて、安心して見れる可愛さが特徴。今年は、イエティ(Yeti、雪男)くんのストーリー。

シベリアの奥地から夢を抱いてNYへ旅立ち、紆余曲折を経て「雪のアーティスト」として成功するイエティくん。

基本的には子ども向けだけれど、”Don't give up! Be artful! Be ready! And set your sights high・・・”(諦めないで! 腕を磨いて! 準備しよう! そして、高い志を持つんだ・・・)などと、熱いメッセージも。可愛くて熱いホリデー・ウィンドウ。

 とにかくお店によって個性がさまざまで、まるでディスプレイ・クリエイターたちのアイデア見本市のようなホリデーウィンドウ。年明け1~2週間くらいまでは展示されているようなので、この時期NYに行くことがあれば、ぜひチェックを♪

 

cooperation & photo; りばてぃ

*profile*
ニューヨーク在住の有名ブロガーでマーケティング・コンサルタント。
ニューヨークならではの最新トレンドや興味深い事象を、独自の視点で綴るブログ「ニューヨークの遊び方」の作者。

 


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