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進化する金魚で涼感を

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日本の夏、到来!  酷暑が続く夏本番をどう過ごす??
今回は、見た目も涼し気な金魚にフォーカス。

幅約3mにもわたる絢爛なアート。金魚を愛でる文化が花開いた江戸を象徴する“大奥”を表現している。色が刻々と移り変わるインスタレーション。

 鮮やかな色と美しい尾で惹き付け、しなやかに泳ぐ金魚といえば、夏の風物詩のひとつ。でもこの金魚って、実はフナの突然変異(!!)って知ってた? 突然変異したフナを金魚師たちが永年に渡って交配し、創りだした芸術作品が「金魚」なのだそう。世界各地に愛好会や愛好家が存在し、なかには1尾100万円という高値で取引されている金魚もいたとか!

金魚ってホント涼やか。熱帯夜に眺め続けたいかも。

  江戸時代以降には「金魚売り」と呼ばれる行商人がいたり、浮世絵にも多く金魚が描かれるなど、日本でも古くから親しまれてきた金魚だが、近年新たな注目を集めている。そのブームの火付け役となったのが、「金魚養画家」を名乗る深堀隆介さんの作品。水のように透明な樹脂を重ねながら立体的に描いた作品は、まるで本物の金魚が泳いでいるかのよう。彼の作品は2013年の夏、サンシャイン水族館でも見ることができる。

 一方、毎年150万人もが訪れるという日本橋室町の「アートアクアリウム」も、今年はますますその勢いを増している。単純に “金魚だらけの水族館” という訳ではなく、その名の通り芸術的な美しさの水中アートが並ぶモダンな雰囲気。最新のプロジェクターを随所に配し、刻々と色が変化する水槽があるかと思えば、ネオンのように輝く “大奥” 、四季の移り変わりの美しさと金魚とを表現した映像作品、しなやかに泳ぐ実物の金魚を着物の柄に見立てたインスタレーションなど、どれも夢中にさせられ、暑さも忘れてしまうほど。

青や紫、黄色や緑色の魚が泳ぐ水槽も。この魚は、天然の熱帯魚を組み合わせて人為的に作り出された交雑種、“パロットファイヤーシクリッド”。その運命は金魚にも似ている。

  しかも今年は、会場内にBARカウンターが登場。美しくライトアップされた空間で、進化を続ける金魚たちを愛でながらお酒を頂くなんて素敵!  土・祝前日にはDJ&ライブも行われる。浴衣の着付けサービスもあるそうなので、夏祭りに出かけるような気持ちで、浴衣女子会なんていうのも楽しいかも♪


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