大澄◯也と小柳ル◯子

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いつもの帰り道が段々と肌寒くなり,

蝉の鳴き声もいつの間にか鈴虫に変わった。

9時を過ぎたら目の前の公園では、

老夫婦が今夜も社交ダンスを踊っている。

その公園のベンチでいつも愛を語り合っていた高校生のカップルは姿を見せなくなってしまった。

 

 

昼過ぎに,大切にしてくれた友人が亡くなったという一報が届いた。

慌てて彼のFACEBOOKに飛ぶともういくつかのコメントが寄せられているけれど

ほんの数時間前に彼の嫁さんの写真にいいね!してあったりブログを書いていたり、

彼はまだ生きていた。

ネットというのはあまりにも素っ気なくて、今の情報はすでに古くなり,

ずっと残るはずなのに昨日の情報なんて今日には忘れてしまう。

 

 

そろそろ僕のタイムラインには彼の投稿がひょっこり出てくるはずだ。はずなんだ。
毎日情報を追わなきゃ乗り遅れそうで不安で、

今のこのつぶやきやブログが皆に読んで貰おうとして、いいね!押されなきゃまた不安で、

ネット上でアップして自分を作って、

でもそんな事より顔を合わせて話をする事が大切だと

身を持って改めて教えて貰った気がした。

 

 

産まれて半年になる息子がやっと寝床についた。

昨日出来なかった事がと今日は出来ているのを見ると,

毎日が全く違う日で、その同じ毎日が同じように僕達にもやってきている。

色んな事を忘れていたな。

忘れた頃にまた今日のこの気持ちを読み返そう。

 

 

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