「スーパームーン」という言葉はどこか物足りない。
そりゃあ14%大きく見えるのはわかるけれど、
「I LOVE YOU」を「月が綺麗ですね」などと
なんともまあ奥ゆかしい表現で訳す日本人が
月が大きいだけで「スーパー」なんて言葉で表現されちゃあ
色気も素っ気もありゃしない。
スーパームーンより「中秋の名月」なんていいんじゃないかななんて調べると
「中秋の名月」は今年は9月8日らしく,
じゃあ9月9日はなんて言うの?
というと,ただの「満月」と日本語では言うらしい。
あんだけ月にはうるさい日本人は,年に数回でっかく見える
スーパームーンの事を知らなかったのだろうか。というか中秋の名月は
満月じゃなかったという事の方がショックである。
でも,秋は十五夜って言うしな〜…十五…夜…十五…や…
なんて思っていると、ある事を思い出した。
京都に仕事で滞在していた時にドはまりしてしまった
「十三や」というお店だ。
十三やとは本格つげ櫛の老舗。かつらを作る人「床山」さんが
愛用するつげ櫛は,「黄楊」という木で出来ていて
一般の女性が髪を梳かす時に使用すると
静電気も起きず、櫛にしみ込ませてある椿油が髪に適度なツヤをあたえる
日本古来のすばらしい櫛だ。しかし,一本1〜3万円する事が多く、
大変な高級品なのだが,京都店はB級品も扱っていて,手に入れやすいのだ。
B級と言えど、ちょっと木の年輪の線が付いてるくらいなので,
使用感も何ら問題が無く、つい2本ほど買ってしまった。
今では僕の宝物だ。
実はこの「十三や」都内にもあるという事を思い出し、向かう事にした。
上野駅を出て公園の方角、不忍池の方へと向かう。
すぐ左手に見えてくる「十三や」の文字。このお店だ。
なんとここにお店が出来て280年。今回は写真をあえてアップしないが、
ここの店主が,親子二代座り、目の前でつげ櫛を削り,仕上げている。
なんとも趣があり、年期が入った道具があり。
話をよく聞いてみると,どうやら京都の十三やとは別物で、
本家はこっちだ的な雰囲気を醸し出していたので、
段々とテンションがアガる。
ちょっとこれは自分だけの情報にしておくのは勿体ないというのと
もっと深くつげ櫛作りを知りたい!と思い、
取材をさせて下さい!と懇願すると快くOKを頂いた。
近いうち、ここBNTで取材させて貰う事になったので皆様乞うご期待。
ちなみに…
10月8日は地球の影に月が入る、月食なので,ヨーチェケラー
2014/09/18| TAGS:
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