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プチヴァカンスモードで♫

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パリジャン・パリジェンヌたちにとって長〜いお休みだけがヴァカンスかと思っていたら、実は毎日がヴァカンスそのもの♪ そんなパリの日常的 “プチヴァカンス” なセンスを身につけたい。

セーヌ川に吹く夕暮れの風を楽しんでいるパリジェンヌやパリジャンたち。

  フランスの法律では、休暇は連続5週間まで(!!)取得可能。そのため、夏季に1カ月ほどの長期滞在型の休暇を過ごして、じっくりと心の洗濯をする。 「ヴァカンス」とは、この長期休暇のこと。なんだけど、パリの街では日常の空気がヴァカンス♫に思えちゃうことがしばしば。

たとえば……

 カフェの小さなテーブルでワインを傾け、何やら楽しそうに語っちゃっているサラリーマン風のムッシュ。観光客ではないことが、慣れた仕草からもわかる。
 昼夜を問わず目にするこの光景は、くつろぎ感たっぷり♫ 「あれ、今日は休日?」と錯覚しちゃうほど。

さらに、たとえば……

 パリの街には、いたるところに木々の緑が溢れる公園やベンチがあり、セーヌに添った川辺も格好のくつろぎ場が。そこは日常生活に密着した余暇スペースとなっていて、よほど天気が悪くない限り、人々があちらこちらから集まってくる。
 ワインやら、バゲットやら、ちょっとした食べ物をもって、集まって、語り合って…。ベンチで本に没頭する人、路上ライブさながらに音楽を奏でる若者達、何を話すでもなく木陰で寄り添う恋人たち♫

 そこに漂うのは、まさにヴァカンス気分♫ パリジャン&パリジェンヌのように、日々のちょっとした時間を、ヴァカンスモードにサクッと切り替えると、そこはもうプチヴァカンス★ワ〜ルド♫

 特別なことをしたりどこか遠くに行かなくても、日常の中でほんわか幸せ空気に包まれているパリジェンヌって魅力的♡ 日常の気ぜわしさに浸っていないで、いつだって心をさっぱりできるプチヴァカンスモードへの切り替えの速さ。ぜひ見習いたい!

カフェの外にはたくさんの椅子が並び、いつもパリジャン&パリジェンヌたちが集っている♬

 そして何と! ヴァカンスにいけない&いかないパリジャン&パリジェンヌのために、『パリプラージュ』なるイヴェントが、毎年7月半ばにセーヌ添いで開催されている。このイヴェントでは、広〜い人工砂場を作り、ビーチバスケットやビーチバレーやビーチサッカーなどのビーチスポーツエリアなどを特設。そこで最も賑わうのが日焼けエリア。現在は禁止されているが、開催当初はトップレスの女性も多かったそう。そこにコンサート施設やアイスクリーム屋さん、専用のカフェや売店なども立ち並び、今ではすっかり夏の風物詩として定着している。

 ヴァカンスにいけなくてもヴァカンスを連れてきちゃう。そんな超ポジティブなところも見習って欲しい。

 

cooperation & photo; meiko

*profile*

パリ在住のイラストレーター、デザイナー。
手のひらサイズのフェルトワークで高く評価され、その感性を活かしてアクセサリーやインテリア小物づくりにも取り組んでいる。
「dessin de meiko」 http://d.hatena.ne.jp/mei0606/

text;Yoshie Hattori (3jags)

 

 


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