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【オーストリア・ウィーン】華やかな魅力あふれる街を満喫する“3大スポット”

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オーストリアの首都、ウィーンは日本人にもよく知られる街です。とにかく街並みが美しく、観光スポットも豊富。また、“音楽の都”とも呼ばれいて映画の舞台になることも多く…と、華やかな魅力が満載です。今回はそんなウィーンの街を散策する際にぜひチェックしたい“3大スポット”を紹介します。

 

 

 

|人気No.1の観光スポット「シェーンブルン宮殿」

 

世界中から旅行者が来るウィーンの中でも特に人気の観光スポット「シェーンブルン宮殿」です。

 

 

長い年月をかけて案が練られ最終的に1750年頃に建てられたとされるシェーンブルン宮殿は“ハプスブルク家の夏の離宮”として利用されていた場所。広大な敷地内には世界最古の動物園「シェーンブルン動物園」もあります。

 

主要な見どころとしては宮殿そのものとその周辺の庭園、さらには宮殿の南側に位置する小高い丘に建つ「グロリエッテ」。

 

 

グロリエッテは長さ100mの回廊建築で、内部はカフェとして営業しているので、休憩するにももってこいの場所となっています。なお、宮殿からグロリエッテはもちろん見えていますが、道中の傾斜はなかなかキツイので、歩きやすい靴で訪問しましょう。

 

 

グロリエッテがある丘は高台なので、宮殿そのものを見渡すことができるだけでなく、ウィーンの街並みを遠目から愉しめます。ウィーンにはあまり高い建物がないので、訪問の際はぜひ美しい遠景を堪能してみてください。

 

 

 

|本場の「ザッハトルテ」を味わう

 

グルメもウィーンの魅力。「シュニッツェル」というウィーン風カツレツであったり、「ターヘルシュペッツ」という牛肉の煮込み料理が名物となっていますが、絶対に味わっておきたいのが“チョコレートケーキの王様”とも呼ばれる「ザッハトルテ」です。

 

 

日本でも本格的なケーキ専門店などで見ることのあるザッハトルテ。その発祥の地はウィーンなのです。通常のチョコレートケーキと違う点はあんずジャムが使われていること。また濃厚な味わいのため、箸休めとして甘くない生クリームが添えられています。ウィーン市民の、そして世界中の旅行者を魅了してきた本場の味をぜひ堪能しましょう。

 

 

と言いつつも、ウィーンのザッハトルテの発祥店に関しては少し複雑な話があります。上の写真は「ホテルザッハー(Hotel Sacher)」内のカフェのザッハトルテですが、ウイーンにはもう1つザッハトルテの超有名店が存在。それが日本にもお店を構える「デメル(Demel)」という洋菓子店で、両者は“どちらがオリジナルのザッハトルテを名乗る権利を持つか”という争いをし、7年間に及ぶ裁判にまで発展しました(結論としては“ホテルザッハーがオリジナル”と判決が出ています)。

 

どちらも本場のザッハトルテですが、デメルの方があっさり目のお味。味の好みでどちらに行くか決めてもいいですが、時間とお腹の余裕があればぜひ両方を食べ比べしてみてください。

 

 

 

|住めるアート?!「フンデルトヴァッサーハウス」

 

最後はウィーンのアートスポットとして人気がある「フンデルトヴァッサーハウス」です。カラフルに彩られた壁、縦横無尽に描かれたライン、上階から顔を見せている植物、などなど、外観を少し見るだけでも、独創性に満ちた建物だということがわかります。

 

 

驚きなのは博物館や美術館といったスポットではなく、単なる“集合住宅”ということ。もちろん住民がいて普通に生活をしているので、内部に入ることはできません。

 

 

この建物を設計したのは、建物の名前の一部にもなっているウィーン生まれの芸術家フンデルトヴァッサーさん。画家としての作品が多く残されていますが、このフンデルトヴァッサーハウス以外にも数々の建築物も手がけています。一貫して“自然との共存”を作品テーマにしていて、その作風がバルセロナの芸術家ガウディと似ていることから“ウィーンのガウディ”と呼ばれることも。フンデルトヴァッサーハウスから道を挟んだ場所には「フンデルトヴァッサービレッジ」なるものがあるので、ぜひ立ち寄ってみましょう。

 

 

こちらにはフンデルトヴァッサー関連のグッズを取り扱っているショップが並んでいるだけでなく、ウィーンのお土産も多く、何よりも内部のデザインがかわいく写真映え抜群なスポット。

 

 

建物の奥にはドリンクを提供しているお店もあるので、この素敵な空間でゆっくりと時間を過ごしてみるというのもウィーンならではの愉しみと言えます。また、ここから歩いて数分のところには「クンストハウスウィーン」というフンデルトヴァッサーの美術館もあるので合わせて訪れてみてください。

 

 

ウイーンは音楽や絵画など色々なイメージのある街ですが、ヨーロッパならではの美しい街並みであったり、宮殿を利用した外観から楽しめる美術館など、見どころにあふれています。

 

 

ぜひウィーンの魅力を満喫できる旅計画を立てて、その魅力を充分に堪能してみてくださいね。<text&photo:岡本大樹>


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