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自然派イタリアンを堪能。【ホテル雅叙園東京】の美味しいディナー&ブッフェ朝食

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7つのレストランを有する【ホテル雅叙園東京】。そのどれもが一流の味で、食通が通う店。現存する最古と言われる回転テーブルがある中国料理「旬遊紀」も有名ですが、今回は自然派イタリアンとして知られるRISTORANTE“CANOVIANO”のコースディナーと、、New American Grill“KANADE TERRACE”の朝食ブッフェを紹介します。

 

|日本を代表する“自然派イタリアン”を堪能

 

ディナーは「RISTORANTE“CANOVIANO”(リストランテ カノビアーノ)」のコースと、ソムリエにお任せしたワインのペアリングを堪能しました。自然派イタリアンの第一人者、植竹隆政シェフは生クリームやバター、ニンニク、唐辛子といった動物性油脂や刺激物を極力使わず、イタリア産オリーブオイルにこだわり国産野菜の旨味を引き立てる料理で、盛り付けの美しさも見どころです。

 

▲心地よいジャズが流れるイタリアンダイニング <画像提供:ホテル雅叙園東京>

 

最初の一皿はシグニチャーメニュー「北海道産しま海老とからすみの冷製カペッリーニ」。イタリア・サルディーニャ島特産のボッタルガ(カラスミ)をトッピングして、フルーツトマト100%のソースはナチュラルな味。カラスミとトマトソースをバケットにつけても美味しいですよ。

 

▲初めの一皿は細麺のパスタ「北海道産しま海老とカラスミの冷製カペッリーニ」

 

「小さなカノビアーノサラダ」は、生ハムの下に南イタリアの水牛のモッツアレラチーズや新鮮な野菜が隠れていました。生ハムのシンプルな塩味と控えめなチーズの風味が野菜の美味しさを引き立てます。

 

▲「小さなカノビアーノサラダ」

 

サラダと次に運ばれるテリーヌのペアリングは、イタリアワイン「ティエッフェンブルンナー」のゲヴェルツトラミネール。ドイツ・オーストリアの国境沿いの村で栽培される白ワイン、ゲヴュルツトラミネール種のブドウが使われ、フローラルな香りとフルーティーな味わいが、冷製の料理にピッタリでした。

 

あさり出汁のゼリーで型取られたテリーヌは、中の彩り野菜も歯ごたえがよくジューシーで、周囲に散らしたコラトゥーラ(鰯の魚醤ソース)のほのかな味つけでいただきます。魚介のゼリーの旨味を楽しめる一品です。

 

▲「ホタテ貝と彩り野菜のテリーヌ」は活き活きとした野菜の味を満喫

 

和歌山産の稚鮎のフリットは、絶妙な塩加減で淡白な旨味と苦みを楽しめます。ワインは素材を活かしたシンプルな料理に、スッキリとシャープな味わいをペアリング。北イタリア・ヴェネト州の白ワイン「ルガーナ マンドラーラ」は、トレッビアーノ・ディ・ルガーナ種のブドウ100%のドライな口当たりです。

 

▲「稚鮎のフリット フレッシュレモン添え」は、クレソンが彩ります

 

ボイルした柔らかい牛タンを鉄板で焼き、香ばしく奥行きのある味わいに、イタリアンパセリの色鮮やかなソース「サルサ・ヴェデ」が控えめながらもアクセントになっています。ペアリングしたワインは、サルディーニャ島を代表するカンノナウ種の赤「ノナウ」。牛タンの料理に寄り添う深みのある味わいです。

 

▲「牛タンのポッリート サルサヴェデとともに」

 

パスタは2種類から選びます。いただいたのは「メカジキのプッタネスカ スパゲッティーニ 黒オリーブ風味」。プッタネスカは“娼婦のパスタ”という意味のトマト味。ここでは、あさり出汁のトマトソースにぶつ切りのメカジキや野菜、素揚げしてふわふわになった茄子が入り、パウダー状のブラックオリーブを散らします。

 

ペアリングワインは、北イタリア・ピエモンテ地方の「マルヴィラ ランゲ・ビアンコ トレウーヴェ」。シャルドネとソーヴィニヨン・ブラン、アルネイスの3つの品種をブレンドした樽熟成のワインで、トマトソースやブラックオリーブ、魚介などをカバーする「メカジキのプッタネスカ」にピッタリの一杯です。

 

▲「メカジキのプッタネスカ スパゲッティーニ 黒オリーブ風味」

 

メインディッシュは、歯ごたえがしっかりしたブルターニュ産の鴨肉で、シシリーオレンジの甘味を加えたバルサミコソースでいただきます。添えられた野菜は、余分な水分を飛ばし旨味を凝縮。香ばしく力強い風味が印象に残ります。ワインは、アブルッツォ州の「モンテプルチャーノ・ダブルッツォ・リゼルヴァ」。メイン料理に合わせた果実感の強いフルボディータイプでした。

 

▲3種類から選べるメインディッシュは「ブルターニュ産鴨胸肉のロースト シシリーオレンジとバルサミコのソース」をチョイス

 

選べるドルチェは、あえて苦めに作ったキャラメルジェラートに、とろりとしたカスタードクリームのザバイオーネソースがかかる大人の味。ジェラートとバナナ、ザバイオーネソースを一緒に頬張ると、甘みやほろ苦さを楽しめる美味しさです。

 

▲「ほろ苦いキャラメルジェラートにバナナと焦がしたザバイオソース」

 

選べるドルチェのもう一方は、カカオ生地のクレープにマスカルポーネクリームとヘーゼルナッツを包み、バニラのジェラートと温かいベリーソースがかかります。冷たさと温かさ、ベリーの酸味とカカオの風味が渾然一体となる甘さ控えめの逸品です。

 

▲「マスカルポーネのクリームを包んだカカオのクレープ温かいベリーソース」

 

これほど野菜の美味しさを発見できるイタリアンは初めての体験。みずみずしい野菜のシャキシャキ食感も強く印象に残ります。ワインの産地まで情景に浮かぶソムリエのお話しも、食事の時間を盛り上げてくれます。ぜひまた訪れたくなる名店です。

 

|和洋を織り交ぜた朝食ブッフェで1日をスタート


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