special reportスペシャルレポート

北陸の“特別”を体験。星野リゾートの温泉旅館【界 加賀】で加賀の伝統を楽しむ旅

Twitter
LINEで送る

石川県の南西部に位置する加賀温泉郷。美食家として知られる北大路魯山人が足繁く通い、九谷焼の器や冬のカニ料理、加賀藩前田家が守り育てた金箔や加賀友禅など、その全てが“特別”な存在です。ここ山代温泉にある星野リゾートの温泉旅館【界 加賀】で、ぜひその特別を余すところなく体験してみましょう。

 

 

 

|加賀の伝統をたっぷり楽しむ山代温泉の宿

 

国の登録有形文化財に指定される江戸後期の建物をはじめ、地元の伝統工芸品をモダンに採り入れたフロントロビーやラウンジの設え。さり気なく置かれた九谷焼の器や加賀手鞠、加賀水引といった装飾を、あますことなく楽しんでみてください。

 

▲「界 加賀」の古風な門構え。のれんをくぐると“特別”な時間が始まります

 

11月初旬から2月末までは、加賀友禅の外套をフロントに用意。女性用は建物と同じ紅殻(べんがら)色で宿の目の前にある2軒の共同浴場「総湯」と「古総湯」へ行く時に羽織ります。館内着は作務衣が用意されますが、浴衣の貸出もおこないます。

 

▲赤い顔料が塗られた紅殻格子の建物が印象的。山代温泉で唯一、昔の面影を残す建物です

 

1624年創業の老舗旅館「白銀屋」の建物を受け継ぐ「伝統建築棟」は、文政年間(1818年~30年)に建てられた木造2階建ての町屋造り。その背後にラウンジや大浴場のあるモダンな客室棟が新築されました。

 

▲ロビーの吹き抜けも江戸時代からの造り

 

高い吹き抜けは豪雪に耐えるため、太い柱と幾重にも重なる梁を、釘を使わず組み上げた「枠の内」という北陸特有の工法です。

 

▲吹き抜けを飾る加賀水引は、廣瀬由利子氏の作品「光降る」

 

水引は祝儀袋などに使われる飾り紐のこと。大正時代に金沢で立体的な水引が考案されると「加賀水引」として発展しました。吹き抜けの水引を真下から見上げると、ぼたん雪のような水引が光と共に降り注ぐ幻想的な光景です。

 

▲北大路魯山人作の器を飾るギャラリー

 

料理家、美食家にして、陶芸家、書道家など、多彩な顔を持つ北大路魯山人が山代温泉で九谷焼を学んだ際、白銀屋にも滞在。ロビーには当時の作品が展示されています。

 

▲北大路魯山人の「いろは屏風」が飾られたトラベルライブラリー

 

トラベルライブラリーは、庭を眺められるようソファやテーブルが置かれ、旅や温泉、伝統文化などに関する書籍を用意。ゲストがくつろぐスペースです。

 

▲九谷五彩のタイルがはめ込まれたモダンな中庭

 

トラベルライブラリーから見える庭は、「星のや京都」の作庭をおこなった京都の植彌加藤造園の手によるもの。三角形の鮮やかなタイルは、「九谷五彩」と呼ばれる赤、黄、緑、紫、紺青の九谷焼で、兼六園のシンボル「琴柱灯籠」が立っています。

 

▲ライブラリーではコーヒーや加賀棒茶、季節に合わせたハーブティーなどを24時間楽しめます。もちろん、ティーバッグが入るガラスジャーの蓋も九谷焼です

 

 

 

|アクティビティ体験こそ「界 加賀」の楽しみ方


次のページへ

1 2 3

border