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高校生の娘に絵本の読み聞かせをした日【毎日が変わる片づけのワザ(102)】

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中間テストが終わったある日。「今日は家でのんびりする!」と宣言した娘。「久しぶりに休むために家に帰れた。(試験期間中は)ただご飯食べてお風呂に入って、また勉強するだけの場所になってた…」と、まるで働きすぎの会社員のようなセリフを吐き、ソファーでぐったり。

 

テスト期間中、プレッシャーと寝不足の疲れ、緊張などでもうボロボロだったので、「テストが終わったらあれをしようこれをしよう」と、先の楽しみを話して乗り切っていました。

 

テスト期間中に、友だちとなぜか幼いときに読んでいた絵本の話で盛り上がったらしく、「テストが終わったら、家にある絵本を一緒に読みたい」と頼まれていました。娘が小学生になる前に自分で、「将来(自分の)子どもに読んであげたいものだけ残す」と決めて残した絵本たち。テストが終わった日にさっそく出して、一緒に読みました。

 

わたし「これ、保育園に行く前にほぼ毎日読み聞かせしてたんだよ」

 

娘「へ〜、ねえ、今読み聞かせしてほしい」

 

と言われたので…10年以上ぶりに絵本の読み聞かせをしました。残してある絵本のなかで、一番ボロボロだったのは、「バムとケロのおかいもの」です。

 

娘「この場面覚えてる〜なつかしい!…ママって案外感情こめて絵本読めるんだね」

 

読み聞かせをしてもらった当時の記憶は、もうほぼなかった娘。幼いときにしてもらっていたことを大きくなってからしてもらうのは、心身共にヘトヘトだった娘にとって、思いのほか癒しになったようです。そのあとも、一緒に何冊か絵本を読みました。

 

絵本は文章がとてもシンプルな分、こめられたメッセージがストレートに伝わるし、自分でもいろいろ想像できることが楽しい、と改めて思いました。

 

大人にもおすすめなのが、「としょかんライオン」です。

 

「ルールは守らなければいけない。でも、時には大切なことのために守れないこともある」

 

というメッセージは、学生生活を送る上で「守らなければならないこと」が多くなった娘にとっては、新たに感じることがあったようです。

 

「娘が小さいときにしていたシリーズ」は、他にも、家の中を抱っこして歩く、おんぶして歩く、ひとつ布団で寝る、などがあります。小さいときだからこそしてもらえることは、実は、ある程度成長してからの方が、より心にしみこむのかもしれません。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke


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