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ハサミで世界を変えた男

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TVCMや雑誌、そしてドラッグストア店頭までも、いまやその名前を見かけない日はない、「ヴィダル・サスーン」。今年で83歳になる世界的ヘアスタイリストの生涯を追ったドキュメンタリー映画が完成した。

  サスーン・カットと言われる斬新なカットと確かな技術で、現在の美容界に多大なる影響を及ぼしたヴィダル・サスーン。ポップで軽やかなファッションに代表される、ロンドン発ストリートカルチャー“スウィンギング・ロンドン”が世界中の注目を集めた ’60年代。一世を風靡したテクニックにより、VOGUEの表紙を飾り、ロマン・ボランスキー監督『ローズマリーの赤ちゃん』ではミア・ファローのヘアカットを担当。その功績は「どんなに斬新なヘアスタイルを作っても、既にヴィダルがやっている」と言わしめるほどだった。彼のサロンにはミニスカートの女王ツィッギーをはじめ、数多くのトップモデルや女優、著名人が集った。これまでのスプレーで固めた窮屈なヘアスタイルではなく、「ウォッシュ&ゴー」(=洗ったまま何もしなくても出かけられる)と称されたスタイリングは、女性たちのヘアだけでなく生き方をも自由にした。


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