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「プチプチ」無限の可能性

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去る8月20日から8月26日まで、旧山手通りで開催されていた『代官山アートストリート』。数十組のアーティストによる作品展示のほか、ライブやトークセッション、映画上映までも行われた密度の濃い1週間。そのオープニングに登場した、かなり独創的な装いのモデルに目を奪われる。身にまとっているのは、あの「プチプチ®」?

photo: Shinichi Higuchi

 

 代官山ヒルサイドフォーラムに現れたのは、まるでふんわりとした泡に包まれているかのような幻想的な雰囲気のモデル。そこに並ぶシンボルツリー、さらにはTOYOTAの新車「AURIS」までもがすっぽりと覆われていた。この作品は、FINAL HOMEをデザインする津村耕佑によるパズルパーツ、「AIR CELL(エアセル®)」を使用。まさに緩衝材として知られるプチプチ®なのだ。

photo: Shinichi Higuchi

 本来プチプチ®とは、ものを衝撃から守るのが最大の役割。空気の粒を潰す音でも親しみをもたれているが、その形状は泡の様な優美さも感じさせる。そこで「花」や「雪の結晶」の様なデザインのパズルにする事で、クッション性と共に美しさや楽しさを共有してもらいたいと津村氏は考えた。連結して様々な役割を担う姿を細胞にたとえ、”空気の細胞”という意味合いの「AIR CELL®」と名付けられたのだそう。

 

 デザイナー津村氏がつなぐもの >>>

 


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