最後は「VOGUE」をはじめ、CHANELやFENDI、JUNYA WATANABEのショーなど、世界的に活躍するヘアメイクアップアーティストの加茂克也氏が登場。
まずはソファに座りリラックスした雰囲気でのインタビューからスタート。実に30分以上に渡ってのトークは終始和やか。独創的な発想の源は、という質問に「特にないんです……なんでしょうね。そこに落ちてる木でもなんでも作ります」という加茂氏。JUNYA WATANABEのスタイルづくりの際、特に指定も希望もなかったことに困ったものの、その場にいたスタイリストが衣裳につけていた付箋紙の蛍光色が目に入る。そこで「蛍光にしたい」と申し出て創作したというエピソードも印象的だった。
そして待望のクリエイティブステージへ。まず最初にモデルに施したのが、まるで顔に落書きを始めたかのようなペインティング。みるみるうちにモデルの元の顔がわからなくなっていく。
そして頭は白のテープでぐるぐる。アニメのように困った表情に描かれ、包帯に巻かれたかのようなモデルの頭に、今度はホットボンドで耳がつけられる。これは……世界的人気キャラクターの大怪我??(笑)
そうして最後には次々とスタッズがつけられていった。これが現在の加茂氏流”グラムールなrock”なのだろう。
圧倒的な存在感と、非常にユニークなクリエイティビティ。トレンド、斬新、カッコイイ……どの言葉も当てはまるようで、どんな単語でも言い表せないような。限界を感じさせない、深い奥行きを感じるショーは、大きな拍手に包まれて幕を閉じた。
mod’s hair http://www.modshair.co.jp/
photo :Hiroshi Mashimo(Studio WINDS)
2012/09/10| TAGS: beauty
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