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KIREI FILE 12 神田沙織

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「美」を表現するプロフェッショナルの方に、お仕事のポリシーからご自身の「美」に対するこだわりまでをインタビュー。今回はH.P.FRANCE / Lamp harajuku広報の神田沙織さんにお話を伺いました。


ー『Lamp harajuku』は、原宿に誕生してどれくらいになるのですか?
 2000年にオープンし、今年で13年になります。現在はこの原宿と大阪の2店舗を展開しています。セレクトショップではあるのですが、ブランドとしての色をしっかりと出すべく、ショップ独自でのイベントを企画したり、シーズン毎にリーフレットを制作しています。こういった活動は、H.P.FRANCEの中ではちょっと異色かもしれませんね。
 ガーリーなファッションアイテムだけに限らず、ちょっとユニークな雑貨や小物などもあるので、性別・年齢問わずふらりと立ち寄ってくださるお客様も多いんですよ。

ー神田さんがLamp harajukuの広報職に就いたきっかけを教えてください。
 もともとはまったく違う業界で5年ほどPRの仕事をしていたのですが、クリエイティブ・ディレクターの米山えつ子さん(※Lamp harajukuのディレクター/合同展示会「rooms」ブースディレクション等で多方面で活躍)のブログをよく見ていたんです。そこへあるとき、「ごり押しマネージャー募集?!」という記事が出てきて(笑) 米山さんやLamp harajukuのショップ写真を見る限りとてもかわいらしいのに、”ごり押し”っていう言葉を選んでいるギャップがすごく気になってしまったんです。
 募集していたのはショップの広報業務なのですが、”ガーリーなんだけど中身はカッコイイ”というような女の子の二面性を感じる部分、米山さんご自身が”ごり押し”という言葉を選んでいたりする部分にも惹かれ、お手伝いをしたいなと思って。そこで「ごり押しします」っていう履歴書を送りました(笑)

ー同じPRとはいえ、異なる業界を選択された背景にはどんな思いがあったのでしょう?
 以前はビジネス要素の強い業界に携わってきましたが、そのなかで1つ気になっていたことがあったんです。企業として売りたい「技術」や「製品」は、ビジネスにおいては当然ながら競合他社と戦わなくてはいけない場面がありますよね。同機能の他社製品と共存させていくのは難しいものです。しかし、アートやデザインの世界だと、たとえばDESIGNERS WEEKのようなイベントなど、”一緒にモノを作っていこう”という試みや、意識の高まりがある。そういうときに、ビジネスとのバランスをどのように取るのか、自分の中でずっと気になっていたんです。

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