newsニュース

fiiju〜原宿がスラブに

Twitter
LINEで送る

 

4月の街は春本番! しかしファッションの世界では今年の秋冬の新作発表が目白押し。そんななか、4月9日(火)に行われた『fiiju』の2013-14AWプレゼンテーションショーに密着。原宿の街に、スラブの風が!

 今回のショーが開催されたのは、原宿のカルチャースポット『IKI-BA(粋場)』。しかし本当のスタートは、原宿の美容室「boy CAMERA」。今回のショーのヘア&メイクをboyの面々が担当している。

 その準備風景を覗いてみると、コレクションショーの裏側とは思えないほどのアットホームな雰囲気。よく見ると、ヘアメイクを施されているモデルたちは、キッズから年配の方まで実に幅広い層の女性たち。ひとりのモデルの方が差し入れにと持参した手作りのパンを頬張りながら、まるで美容院に髪を切りに来たかのように和やかな会話もー。

 と思ったところ、実際に今回のモデルたちは本当に「boy」のお客様だったり、その娘さん、という関係性なのだそう。どうしてこういう試みとなったのか、「fiiju」デザイナーの藤井さんにお話を伺った。

Designer;Fujii Takao

『モデルのように整った体型の方に服を着てもらう、というのが一般的ですよね。しかし今回は、いろんな個性がある人に服を合わせるという発想。以前、一般の方を対象にその場でスタイリングするというショーを行ったことがあるんです。その時、みなさんにすごく喜んでもらえた。モデルの体験を通して楽しい気持ちになり、ファッションを楽しんでもらえたことがすごく印象に残っていて…。
 なので今回のコレクションはぜひ一般の方に着てもらいたいとboyさんに相談したところ、賛同して頂けたことで、みなさんに協力頂くことになりました』

 

 こうして、幅広い年齢層の女性たちがモデルとなった今回。コンセプトとして明らかにされていたのは、“ヨーロッパでもない、アジアでもない”スラブの匂いがするという内容。ヘアやメイクへのオーダーについても、“楽しんでもらいたい”という思いがベースになっていた。『それぞれのモデルの方が、これまでに苦手だと思っていたスタイルに挑戦して欲しい、という事を伝えました。たとえばおでこを出したことなんてない、という方には、すっきりと上げて後ろに流してもらったり。モデル体験をすることでこれまでに見たことのない自分を見つけて欲しい、こんなヘアスタイルもいいな、って思ってもらえたらと』。

 ヘアメイクが終わったモデルからフィッティング。boy CAMERAの店内、そこはもう美容室ではなくショーのバックステージの緊張感と高揚感とが漂いはじめる。

  もうすぐ、ショーが始まる20:00。ゲストが集まる会場まで徒歩で数分の距離なのだが、ランウェイの始点はこの場所からなのだ。

 

 裏原宿に、スラブの風が吹く >>>
 

 


次のページへ

1 2

border