#01 とろみシャツとお肌の関係 襟付きの白シャツなんて似合わない、と 思っていた頃もあったけれど、 自分にフィットする白シャツさえあれば、 コーディネイトの幅がぐっと広がると、 スタイリストさんに教わった。 以来、究極の1枚を探す旅が続いている。 去年だけで襟付きシャツを8枚、いや10枚は買ってしまった。 真っ白のドレスシャツは4万円。 ラインの美しい白シャツは2万円。 清潔感のある水色のシャツは1万5000円……。 ガサツな着方をする私のような人間には、 毎回シワを伸ばすためにアイロンをかけたり、 クリーニングにだしたりというメンテナンスはかなりの手間。 でもシャツはシャツでも てろんとしたとろみのあるシャツは メンテナンスも楽な上、体型カバーもしやすい、 着回りのしやすいアイテム。 フィッティングしなくても、それなりに当たる率が高いので 結局5枚ほど、この “とろみシャツ” を購入してしまった。 デザインは辛口でも、着るとフェミニン。 それがとろんとした素材のシャツにハマってしまった理由。 いわゆるシャツブラウス、と呼ばれているそうで、 今年はイエローやピンクなど カラフルなカラー物も多く登場している。 シルク素材のものだとやはり4万円以上するものも多いけれど、 普段に着るなら1万円以下の化学繊維で十分。 それでもコットンシャツより、 身体のラインが心なしかほっそり見えるから 会食続きでウエスト回りのお肉がもたついているときも、 ごまかしがきいてしまう。 実は肌の調子があまりよくないときでも、 素材の柔らかさが全体の印象と一体化するせいか 取り繕うために厚化粧する必要がないのも魅力。 もちろんレフ版効果を望むなら、白は絶対で、 2枚目、3枚目にはイエローや淡いピンクなども 肌うつりがきれいに見える。 ベースメイクはささっとすませて ふんわりとした仕上がりのRMKのぽんぽんチークや ラデュレのチークに力を注いだほうが フェミニンな雰囲気とマッチする。 だから寝坊した日のワードローブとしても “とろみシャツ” は手放せない。 忙しいけれど、女らしさはおいてきぼりにしたくない、 というOLさんたちに人気があるのは そんな理由があるからなのかも。 夏に向かっても活躍する、このとろみシャツ。 胸元につける香りは、ちょっと爽やかさを意識して。 お風呂上がりのような香りも素敵だけど、 官能的になりすぎちゃいそうだから ボッテガ・ヴェネタのレジェールや、 ゲラン イディールのサマーエディションのような どこか芯のある香りをつけて気を引き締めたい。 それにあえて顔回りのアクセサリーは控えめにして、 何重にも重ねたブレスレットでアクセントをつける…… そんなバランスが、この季節の気分かな。 text:Chiharu Nagatomi illustration:Konatsu Taira
2013/06/17| TAGS: fashion
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