2013年8月31日(土)に開催された史上最大級のファッションフェスタ『第17回 東京ガールズコレクション 2013 AUTUMN/WINTER』。約7時間にも及ぶ華やかなステージを支える、メイクアップの現場に密着した。
「日本のガールズカルチャーを世界へ」発信する東京ガールズコレクション(以下、TGC)。酷暑の夏を最上級のアツさで締めくくるかのごとく、会場であるさいたまスーパーアリーナにはのべ33,500人を超えるファッション好きの女性たちが集結! 数々の人気ブランドが最新のコレクションを披露するランウェイは、常に大歓声に包まれていた。
そんなTGCに登場するモデルたちは、100名をゆうに超える。スタッフも、メイクアップ・ヘアを合わせて数十名に及ぶ。分刻みのタイムテーブル、そしていくつものショーを掛け持ちする人気モデルも多いため、舞台裏は壮絶なものだろうと想像していたが、実際は……?
TGC全体のメイクアップをディレクションするのが、風間義則氏(juice)。2005年よりTGCのトップメイクアップアーティストとしてチームをまとめてきた。主宰するヘア・メイクアップスクール「Les Doigts(レドワ)」では、次世代のアーティスト育成にも尽力してきており、今回のTGCメイクアップチームにも在校生と卒業生が多数参加している。
参加するファッションブランド毎に、展開するコレクションテーマは異なる。まずは今回のTGC全体の基本メイクアップが施されたあと、それぞれのブランドのコレクションテーマに基づいたメイクアップが行われるが、このブランド毎のメイクアップのコンセプトシートを風間氏がすべて構築しているのだ。
複数のステージに出演するモデルが多く、スタイリングのタイミングは個々の空き時間に左右される。つまり数ブランドの準備が同時進行となるのだが、チームスタッフはモデルが次に出演するブランドのコンセプトシートに基づいてメイクを仕上げていくのみ。非常に迅速かつ的確に、ブランドの“色”へと仕上げていた。慌ただしくモデルやスタッフが行き交う現場だが、メイクの内容や仕上がり確認に大声が飛び交うようなことは一切なかった。
メイクのスタッフ毎に、担当のモデルが振り分けられている場合もあるが、すべてではない。ランウェイを歩き終え、次のステージまでそれほど時間がなかったりするモデルは、その段階で手の空いているスタッフがメイクをチェンジする。丁寧に書き込まれたコンセプトシートがあり、それに忠実に表現できるチームだからこそ、ブレることはないのだ。
分刻み! ステージ袖は独特の空気に >>>
1 2
2013/09/18| TAGS: beauty
きれいのニュース | beauty news tokyo