columnコラム

【インタビュー】フォトグラファー・井上由美子さん

Twitter
LINEで送る

 

「美」を体現するプロフェッショナルの方に、お仕事のポリシーからご自身の「美」に対するこだわりまでをインタビュー。今回は広告や雑誌など幅広く活躍されているフォトグラファー、井上由美子さんにお話を伺いました。


ーフォトグラファーを目指そうと思ったきっかけを教えてください。
一番最初に意識をしたのは、子供の時に見た「Canon EOS」のCMなんです。外国人の女性フォトグラファーが、エキゾティックな街をカメラを持って歩いているんですが、ある時に花売りの美少年に出会うというストーリー。当時は中学生だったのですが、「いいな、自分もあんなふうに生きれたらいいな」と思ったんです。
もちろんその時は漠然とでしたから、職業として意識をするようになったのは大学生の頃。ずっとどこかで写真に対する興味はあり、写真を扱う仕事がしたいと思っていて。その頃に雑誌「SWITCH」編集部で雑務をするアルバイトをしていたんですが、そこでいろいろな作家の方々の写真に触れ、直接作家さんにお会いする機会も多かったんです。

ー編集部でのサポートをしているなかで、撮影への興味が募っていったんですね。
そうですね。編集部には大森克己さんが出入りされていたり、イベントで藤原新也さんのアテンドをしたりと、興味がある世界の人々と直接お話が出来たので、雑用係とはいえ本当に楽しかったです。そうしてだんだんと、自分でも撮りたいと思うようになっていき、ついには編集長に「お前のやりたいことは編集ではない」って、カメラを頂いたんです。「コレをやるから、頑張れ」って編集部を追い出された(笑)。

ー編集長がアルバイトにカメラをプレゼント!?
そうなんです、カッコいいですよね…「やってこい!」って。当時は本当にコキ使われてて、おかげで大学も留年したくらい(笑)。でも、とてもかわいがって頂いたんですよね。
ということでバイトもなくなってしまったし、そうなると頑張るしかない。そこから試行錯誤でした。

縁に導かれてフォトグラファーに >>>


次のページへ

1 2 3

border