「よく寝たー!」「すっきり♪ 今日は頑張れそう!」って思える毎日、過ごしてますか? 東京で生活する人々の“睡眠”への意識は、世界の都市に比べると相当低いみたい。気になる調査結果と共にレポート!
スウェーデン発のホームファニッシングカンパニー「IKEA(イケア)」が20歳以上の男女1040名を対象に、東京・ロンドン・ストックホルム・パリ・ニューヨークの5都市で「睡眠と生活に関する意識調査」を実施。その結果、東京の睡眠満足度は5都市中でなんと最下位!
2013年10月10日、イケア・ジャパンが開催した『めざせ、眠りの先進国サミット』にて発表された調査結果。これによると、まずは睡眠時間を比較しても、最も“眠っていない都市” は東京。平均睡眠時間は7.3時間で、これは最長であるパリの8.9時間と比較すると、1.6時間も短い。そしてこの睡眠のとり方に、東京では約半数(=47%)が不満を抱えているという結果に。
ちなみにこのイベントに集まった取材陣とイケアファミリー(イケアを愛する人々)にもその場でアンケートを取ったところ、満足のいく睡眠が「あまり取れていない」=50%、「まったく取れていない」=16%……合計で66%もの人々が満足度が低いという結果。この記事を読んでいるみなさんにも当てはまるかも……?
そして睡眠そのものへの満足度だけではなく、日中の暮らしに関する満足度についての調査でも、東京の結果はちょっと悲しいものばかり。良い睡眠を取れたと感じた日に、「決断力が高まる」と答えた人は全体のわずか15%だそう! ロンドンでは45%、ストックホルムでは41%にも及ぶのに……。
良い睡眠が取れたことに対して「身体の調子が良い」という実感は高く出ているものの、「アイディアが浮かびやすくなる」「コミュニケーションがうまくいく」など、モチベーションや生産性に関わるメリットは実感しにくい状況のよう。
他にも、東京は欠勤/遅刻/早退の発生回数は少ない一方で、一度欠勤すると他4都市に比べて欠勤日数が長期化していたり、睡眠不足による仕事の効率低下が5都市中最も多く発生している。つまりは、睡眠への不満=経済損失への影響も大きいといっても過言ではないということ。
この日登壇された睡眠科学、脳生理学を専門とする医学博士・白川修一郎先生も、健康的な睡眠が心身の健康維持と増進に直結すると解説。
世界28カ国・14,000人を対象に行った調査 *1 でも日本の睡眠時間が一番短かったこと、2012年の自殺率*2 は韓国、ハンガリーに次いで第3位であったことなどを例に挙げ、『適正なQOS(Quality of Sleep)の確保が、QOL(Quality of Life)の向上を約束することをきちんと知るべき』と提唱した。
*1 エーシーニールセン・コーポレーションが2004年9月28日〜10月8日に実施
*2 2009年のOECDレポートによる
最後に『眠りの先進国』をめざし、登壇者全員が発表した“ぐっすり宣言”はコチラ。(集合写真左端: IKEAのマーケティングマネージャー サリ・ホロパイネン氏の隣から、右へ順に)
医学博士・白川修一郎先生
QOS(Quality of Sleep)= QOL(Quality of Life)
タレント・林マヤさん
ぐっスロー眠りで enjoy Life♡
ロンドンオリンピック銀メダリスト・大儀見優季さん
幸せを感じられる瞬間を沢山作って気持ちよい睡眠を!
NPO法人 日本ウォーキングセラピスト・長坂靖子さん
良い睡眠は美と健康の源
NPO法人 ファザーリング・ジャパン・徳倉康之さん
子どもと共に眠る幸せを再確認しよう!!
ついつい頑張りすぎてしまうみなさん、今一度「睡眠」を見直してみて!
photo:Koichiro Kashiwa (Studio DADA)
2013/10/15| TAGS: lifestyle
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