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ミスキャンの美を支えたのは?

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11月は多くの大学で学園祭が行われるシーズン。その中でなくてはならないイベントといえば、“ミスキャンパス”を選出するコンテストかも。この秋に千葉大学で行われた「Ms.&Mr. Contest 2013」、その舞台裏には多くのプロフェッショナルの姿があった。

バックステージでは、ミス・ミスター候補者のヘアとメイクアップを東洋理容美容専門学校の学生たちが担当。

 2013年11月1日、千葉大学・西千葉キャンパス内のとある教室に集合したのは、ミス&ミスターコンテストの出場者よりもはるかに多い20名以上のスタッフ。ミス&ミスター候補者たちのヘア&メイクを施すチームだった。

 手を動かしているのは、主に千葉エリアで美容のプロを目指す、東洋理容美容専門学校の2年生たち。候補者毎のヘア・メイク担当は専任で、候補者に合うスタイルを担当自身が考えて提案。候補者との事前リハーサルによって希望も取り入れながら、この日のスタイルを完成させた。

ミスター候補者のヘアを担当するのは、東洋理容美容専門学校のスタイリストコースに通う男子学生たち。

 そして学生たちのヘア&メイクアップを見守り、プロフェッショナルの目からサポートしていたのが、千葉県内に多数店舗を構える美容室「Hair&Make TRUTH」のスタッフ。

 ヘア&メイクアップを担当する学生たちを支える立場から、「TRUTH」マネージャーの海老原さんにお話を伺った。

『今回は専門学生たちが主体。彼らの“自己”を尊重し、それをより良くするためのお手伝い。あくまでもフォローする立場です。チェックするのは、全体のバランスはもちろん、束感、質感ですね。スタイリング剤の使い方で質感はかなり変わってきますが、学生たちはそういったスタイリング剤の使い分けなどもちゃんと理解できていますので、安心して見ています』

 まず候補者たちは私服で観客の前に登場。自己アピールを終えると急いでバックへ戻り、衣装をパーティドレスにチェンジ。そこからまさに“早替え”、15分程度でヘア・メイクも華やかに変身させた。

『ヘアは衣装に負けないように。小さすぎてもダメですよね、衣装に“着られてる”ようになってしまいますし。トータルで見てバランスの取れた形に仕上がるよう、全身でのチェックが必要です。男性のスタイルは好みにもよりますが、パーティスタイルなのできっちり感、メリハリは出したほうがいいと思いますね』

それぞれにイメージカラーのドレスに着替え、ヘア・メイクも仕上がったミスのファイナリストたち。まだ笑顔だけれど……ここからが緊張のジャッジメント!

 たかが学生イベント、ではなく、大学生たちにとっては年に1回の思い出。しかもミス&ミスターキャンパスのファイナリストだなんて、一生に一度の奇跡に近いチャンス! そんな大学生たちの大切な瞬間に、プロの美容師と専門学生たちがひとつにまとまる。地域に根付いているからこそ出来ることだろう。

2013年のミスに選ばれたのは薬学部1年、丸岡花香さん。ミスターは法経学部1年、松浦涼真さん。

 

photo:Hiroshi Mashimo(Studio WINDS)

 


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