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フレンチ・ランジェリー展外観

ランジェリーから歴史と女性を体感する「フレンチ・ランジェリー展」が開催中!

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いまBA-TSU ART GALLERYにて開催されている「フレンチ・ランジェリー展」は、トップブランドのアーカイブを通して、コルセット全盛期の19世紀のヴィンテージ・ランジェリーから、現在のランジェリーの形になるまでの歴史を、時系列・テーマ別に最も象徴的なアイテムで辿っていく貴重な展示会となっている。

 

展示参照

 

 

【展覧会の楽しみ方】

 

ー歴史を楽しむ—

時代によって変化してきた女性の価値観に触れられる貴重な機会。時代背景や女性の生活スタイルの変化とともに、ランジェリーが進化してきた事が体感できる。

 

女性の「か弱さ」を演出するため、ボーンで形を作り出し紐で締め付けとても窮屈だったコルセットを着用していた時代から、スポーツの流行から動きやすさが重視され、コルセットがバストラインの下から太ももの真ん中あたりまでの長さに。そしてベル・エポック時代の終わりごろに向けてシルエットは細身になり、動きやすさを増すために服はボディラインに沿ったものではなくなっていく様子も見る事ができるなど、女性の社会的地位やライフスタイルの変遷とともに、ランジェリーも変化する様を見ることができる。

 

 

『パーツに分かれたコルセットは、第一次世界大戦の間主流となり、「ブラジャー」と呼ばれ、ガーターベルトとセットで着用されるようになった』

コルセット

 

 

 

『やがて第一次世界大戦の開戦と共にコルセットはなくなり、ブラジャーとガードルに』

 

ブラジャーと呼ばれるように

 

 

 

『1960年代はフレンチ・ランジェリーに新風が吹き込んだ。そして1980年代以降はこれが繰り返し沸き起こるファッションのインスピレーションの源となる』

 

1960's

 

 

 

『ファッションの変化に伴い、フレンチ・ランジェリーはアウターに影響しないスタイルに』

 

ブラの進化

 

 

 

『1980年代からは、ワードローブは黒が主流になり、美しく立派なボディラインを魅せるボディスーツが誘惑のシンボルに』

 

変化するランジェリー

 

 

 

『プレタポルテが主流となった今でも、オートクチュールのフレンチ・ランジェリーは女性の永遠の憧れ』

 

あこがれのオートクチュール

 

 

現在でもフランスの百貨店ではメインフロア全体が「ランジェリー売り場」となっている。 ファッションに拘りの強いフランス女性にとって肌に直接触れるランジェリーは、とても重要視されている衣服の一つ。この歴史を体感すれば「なぜフランス女性にとってランジェリーが重要視されているのか?」を感じ取ることができるだろう。

 

 

—美しい生地や技術を楽しむ—

ランジェリーを作る素材は世界各地から集められ、レースはカレー地方、刺繍はサンクト・ガレン地方から、さらに世界中からチュール、リボン、グログラン、留め具、コットン、シルク、アバンギャルドな生地などが取り寄せられ、デザイン(テーマ、生地、形、色などの決定)からランジェリーの型に作り上げるまでのプロセスは、20~30個のパーツ一つ一つを正確にミリ単位で計測し、何度もフィッティングを繰り返し、ひとつのランジェリーとして型つくられている。

 

コルセット

 

この展示会では、素材の美しさから、パーツまでじっくりと楽しめる内容となっている。

 

 

「フレンチ・ランジェリー展」

会場:BA-TSU ART GALLERY (バツ・アート・ギャラリー) 東京都渋谷区神宮前5-11-5

2014年7月20日(日)~7月28日(月)

開催時間: 21日(月)〜27日(日)10:00-21:00 28日(月) 10:00-17:00

入場料:無料

http://www.lingeriefrancaise.jp

 

展示会の模様1

 

展示会の模様2

 

世界各地を巡り、フランスの豊かなクリエイティビティと巧みな職人技を紹介。パリ、ロンドン、上海、ドバイ、ベルリン、ニューヨーク、トロント、そしてモスクワでの展示に続き、東京に上陸。展覧会ではフレンチ・ランジェリーの知性、そして創造性にスポットを当てて展示。

 

AUBADE, BARBARA, CHANTELLE, EMPREINTE, IMPLICITE, LISE CHARMEL, LOU, MAISON LEJABY, PASSIONATA, PRINCESSE tam.tam, SIMONE PÉRÈLE などのブランドのコレクションから過去のアーカイブから、世界中の何百万もの女性が愛用されてきたヴィンテージ・ランジェリーを展示。

 

キュレーター:キャサリン・オーメン(Catherine Ormen)
ファッション美術史の専門家。ファッションに関するたくさんの書籍を執筆。代表作品に「ランジェリーの歴史(The History of Lingerie (with Chantal Thomass)」がある。

 

ビジュアルアート:ドミニク・ヴェラスコ(Dominique Velasco)
エコール・ブール国立工芸学校で学ぶ。デザインスタジオの代表を務め、国際ランジェリーサロン(The Salon International de la Lingerie)、上海ランジェリー モード展(Shanghai Mode Lingerie)、モード・シティ・トレードショー(Mode City Exhibition)のビジュアル・イメジャリーやセットのデザインなど、手がけた作品は多岐に渡る。

 

写真:ジル・ベルケ (Gilles Berquet)
芸術アカデミー(Beaux Arts academy)で学ぶ。1980年代には伝説的なファッション誌「Jardin des Modes」のための作品、特にランジェリー特集向けの作品を数多く撮影。女性の体型にフォーカスを当てたビジュアルアーティストとして彼の作品が世界的に有名になり、2008年に サンクト・ガレン テキスタイル博物館(スイス)で行われた女性のランジェリーの歴史について展覧会「シークレッツ(Secrets)」のために作品を撮影。シンプルな方法でランジェリーを撮影する独特の手法が有名になる。

 

text :Mariko Yamaguchi


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