アロマオイルと同様に、いい香りが楽しめ、美容や健康にも効果があるとされる「お香」。実際アロマテラピーをきっかけに香りの世界をどんどん追求し、のめり込む方も多いと聞く「お香」の世界。でも、敷居が高いイメージでなかなか楽しみ方ってわからないもの…。
そこで今回はお香の専門家である「香源香カフェ銀座店」の店長・堀田さんに「お香」の基礎知識、そして楽しみ方をうかがってみました。
■「お香」というと仏事に使用する、格式が高い、といったイメージなのですが…
日本人がライフスタイルに「お香」を取り入れる、香りを楽しむようになったのは平安時代なんです。そして室町時代になってから茶道や華道と同じように「香道」として確立されています。「香道」のように香りを楽しむことを極めるのも良いのですが、私たちは普段のライフスタイルの中で「好きな香りを楽しむ」ことをまずはご提案しています。
■「お香」の原料って何ですか?
「沈香(じんこう)」、「白檀(びゃくだん)」、「伽羅(きゃら)」といった香木や、乳香、麝香(じゃこう=ムスク)のオイルなどさまざまな自然由来の香料などを調合して乾燥させたものが「お香」になります。
ですので「お香」は純粋に“オーガニックな香り”と言うことができますし、調合次第でいろんな香りを楽しめるんです。
また原料となる香木や香料は日本産のものはほとんどなく、東南アジア、西アジア、中東地域で採取されています。中でも“神の香り”と呼ばれ、神秘的な香りで人気の「伽羅」は年々希少価値が高まっているんですよ。
■「お香」にはどんな種類があるのでしょうか?
お香の種類は全部で7種類ありますが、私たちの日常に馴染みのあるお香は4種類になります。
(1)線香…直接火をつけるお香のことで、最も身近な「お香」と言えます。形状は「スティック型」「コーン型」「渦巻き型」があります。
(2)香木…「伽羅」「沈香」「白檀」など、なんらかの自然変異により香りを発するようになった木のことで、お香の基本となる原材料です。刻んだものを香炉で楽しむのが一般的です。
(3)練香…香木など天然香料を粉末にして古典的な製法のまま丸薬状に練り上げたもので、「源氏物語」などに登場する薫物のことです。
(4)匂香…一番私たちに馴染みがあるのは「匂い袋」です。バッグやクローゼットなどに忍ばせておけば「移り香」を楽しむことができます。
あと、以下のお香3種は主に仏事や法事などで使われるものになります。
(5)塗香…写経の前や山寺のお参りの前に体を清めるためのお香。
(6)抹香…香りで時間を計る「香時計」に使われるお香。
※「香時計」…時計が無かった時代に香りで時間を計るために利用されていたもの
(7)焼香…葬儀、法事などで使われるお香。
>>>「お香」の美容や健康への効果やおすすめの楽しみ方って??
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2014/08/19| TAGS: lifestyle
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