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日本に12城だけの現存天守【松山城】は3倍楽しめる「無料ガイドツアー」がイチ押し

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四国屈指の【松山城】は、現存天守が残る難攻不落の城として有名です。圧倒されるほど巨大な石垣と櫓、攻め手を寄せ付けない数々の罠。知れば知るほど面白くなるお城の魅力を、無料のボランティアガイドさんに紹介してもらいました。時には攻め手の気持になって、松山城の秘密に迫りましょう。

 

 

 

|罠や仕掛けが満載の松山城

 

松山城を築いたのは「賤ケ岳の七本槍」とうたわれた豊臣秀吉の七将の一人加藤嘉明。秀吉亡き後は徳川家康に従い、関ケ原の戦いで功績を認められ伊予20万石の大名になりました。1602年から勝山の山頂とその周辺に築城をはじめ、松山と命名したのも嘉明です。

 

▲松山城を築城した戦国武将、加藤嘉明。「松山ロープウェー商店街」にある騎馬像がイケメンです

 

▲松山城へはリフトやロープウェイでアクセス。柱の絵は姫様の他に武者もアリ。「ことばの落としもの」とは、リフト下にあるちょっと面白いキャッチフレーズです

 

標高132mの勝山山頂にある松山城へは徒歩でも行けますが、急勾配の坂道を20分ほど登ります。楽ちんなリフトやロープウェイがおすすめです♪

 

▲ボランティアガイドさんに松山城の案内をお願いすると、お城を3倍(いや、もっと?)楽しめます

 

勝山の中腹でリフトを降りると「長者ヶ平」という広場にガイドさんの待機所があります。当日でもお願いできますが、確実に頼むなら1週間前までに予約するのがベスト。城内ツアーは1人からでもお願いできて、ガイド料は無料です(お願いするしかないでしょう)。

※ガイド料は、時間外の案内、11名以上の団体、旅行会社を通じて案内を希望される場合は有料となります。

 

▲壮大な石垣が圧倒的。最も高い箇所は17.3m。よじ登るのは命がけです(汗)

 

正面に天守が見えますが、まずその手前にある本丸へ攻め込むには、黒服の人がいる角を右へ折り返し、黒い「太鼓櫓(たいこやぐら)」に背を向けて急坂を駆け上ります。当然櫓からは、矢や鉄砲で狙われます(涙)。

 

▲背後の太鼓櫓から矢や銃弾を受けながら命からがらたどり着くのが、城内へ入るための「筒井門」

 

本丸、つまり城内へ入るにはこの筒井門を突破せねばなりません。門の上と横には櫓があって、そこからも矢が飛んできます。

 

▲筒井門の右手奥の石垣の陰には「隠門」が設けられ、筒井門にたどり着いた敵兵を側面から奇襲します

 

▲焼失した筒井門の復元された扉

 

筒井門は1949年に放火で焼失。1971年に復元した扉は樹齢500年から千年ほどの楠の一枚板で、新皇居建設のために保管されていた予備材が特別に使われました。丸い金具は乳鋲といって、閂(かんぬき)の留め具です。観音開きの2枚の扉に計6個の鋲がついていて、無病(=六鋲)息災を願います。

 

▲筒井門を抜け、太鼓門をくぐると松山城の本丸です

 

本丸とは城の中心となる区画のこと。松山城の本丸は南北に細長い広場になっていて、「本壇」と呼ばれる天守を中心にした建築群のほか、いくつもの櫓や井戸などがあります。

 

▲本丸を守る「屏風折れの石垣」

 

折れ目を増やすことで石垣の強度が増すほか、下にいる敵を横からも攻撃できる構造です。上の写真は本丸の西側に連なる屏風折れの石垣と、本丸広場に立つ馬具櫓と太鼓櫓です

 

▲迫力満点の写真が撮れる乾門

 

乾門は本丸の北西(乾は北西の意味もある)を守る門で、北側の防備のため麓に設けられた北之郭から通じていましたが、現在は城山の西側にある古町口登山道と結ばれます。乾門からはガイドさんイチ押しの、迫力満点の松山城が見られます。

 

▲乾門をくぐると左右に北隅櫓と南隅櫓のある本壇の石垣がそびえます

 

北隅櫓と南隅櫓は「十間廊下」でつながり、中央部をひっこめた構造。これは敵の側面から矢を射れるよう射角を広げた造りです。あまりにも高い石垣を見せられると、もう戦意喪失です。

 

 

 

|松山城のプチ見どころ


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