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思ってもいないことを「できるだけ言わない」ようにしたら会話が楽しくなった【毎日が変わる片づけのワザ(80)】

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リモートワーク中心の働き方になってから、特に意識していること。それは、できるだけ「思ってもいないことを言わない(メールやSlackでは、書かない)」ことです。そりゃそうだ、と思う方も多いと思います。

 

でも、コロナ禍前に毎日出勤していたときは、「会社員としての適切な言葉」を発することにかなり意識が向いていました。言葉に気持ちが一致していなかったことも多く、そのことで時に、自分の本心を見失い、心が疲れていたように思います。

 

でも、対面で人に会うこと、同じ空間で同僚などと一緒に仕事をすることが少なくなったことで、たまにある「会って話せる」機会には、もう自分の心に無理をさせるような言葉を使いたくないなと思いました。そして、それは結果的に「相手に誠実に向き合う」ことにもなったのではないかと感じています。

 

コロナ禍をきっかけに会う人数が激減したことで、「発する言葉を大切に」「ていねいに」コミュニケーションできるようになったことは、わたしにとってはとてもうれしいことでした。先日、産業カウンセラーなどの資格を持っている同僚から、

 

「言葉と気持ちがリンクできると、対話がもっとスムーズになるよ」

 

「自分の気持ちを別のところに置いておいて、役割上の言葉を使う時間が長くなると、本当の気持ちが元気がなくなってしまうよ」

 

と教えてもらいました。なるほど…! だから、職場で「役割上の言葉」を使い続けると疲れるのか!

 

職場での雑談が大切だと言われるのは、「素の自分」で会話することで、緊張状態から少し解放されたり、ひと息つけたりするからなのかもしれない。そして、美容院やネイルサロン、病院などで交わす「気持ちのままに発した言葉を使った、ちょっとした会話」をすると心の疲れが取れるような気がするのは、心に無理をさせていないからなのだと気づきました。

 

それまでは、1時間弱くらいそれらの場所で過ごしたり会話をしたりしても疲れないのは、浅く、ある意味平和な話しかしていないからだけだと思っていました。でも、浅かろうが平和だろうが、「思ったこと」をそのまま相手に伝えて、相手からも素直な言葉が返ってくることは、とても癒されることなんですよね。会話の楽しさって、本来はここにあったはず…!

 

人と話すのって、楽しい。楽しい会話のあとは、心が元気になる。

 

と気づくきっかけを、コロナ禍がくれました。最近は「今ここに(所さんの)ダーツの旅がやってきたら」と妄想して、そのときに楽しい会話ができるおばあちゃんになりたい、と思っています。あれこそが、「素直な言葉」が飛び交う会話の理想形なのではないかと、ひっそり目標にしています。相手を笑顔にする会話ができる人になりたいです。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke


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