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「ひょっとして漏れてる?」生理期間中に安眠できない女性におすすめの【快眠方法】

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生理期間中の経血量が多い方だと、「布団やシーツを汚さないか心配」と寝ている間に漏れないか気になりすぎて、よく眠れないこともあるでしょう。そこで今回は、そんな生理期間中に快眠するための方法を紹介します。

 

|生理中に経血が漏れる原因

 

寝ているときに経血が漏れる原因は主に2つあります。

 

(1)生理用品のチョイスや使い方の問題

 

経血が漏れる原因には、生理用品のチョイスや使い方の問題が挙げられます。経血量が多い日には、吸収量が高くサイズの大きいナプキンを使うのがおすすめ。また、自分に合ったサニタリーショーツを履くことで、ナプキンがズレにくくなり、漏れを防ぐことが期待できます。サイズや履き心地など、サニタリーショーツはこだわって選ぶようにしましょう。

 

(2)月経過多の可能性も

 

経血が頻繁に漏れる場合は、月経過多の可能性もあります。月経過多はホルモンバランスの乱れや子宮内膜症などの病気が関係していることもあるため、気になる人は早めに専門医に相談しましょう。

 

|生理中の安眠をサポートしてくれるおすすめグッズ

 

生理中でも安眠するために、おすすめの安眠グッズを2つ紹介します。

 

(1)ショーツ型ナプキン

 

生理中でも安眠するためには、ショーツ型のナプキンを使うのがおすすめ。お尻全体を包み込んでくれるため、ズレて漏れ出す心配が減るからです。ショーツ型ナプキンは普段の下着のような感覚で着用することができるので、生理中の安眠をしっかりサポートしてくれるでしょう。

 

(2)オーバーレギンス

 

生理中の安眠には、生理用のオーバーレギンスもおすすめ。サニタリーショーツの上から履くため、パジャマとしても着用できます。また、ショーツの前や後ろが防水シートになっているため、万が一漏れ出てしまってもシーツにまで染みる可能性が低いですし、お尻をすっぽりと覆ってくれるため、ナプキンのズレを防ぐのにも効果的です。

 

|月経過多なら漢方薬を取り入れるのもおすすめ

 

経血量が多くて困っている人は、婦人科でも処方される漢方薬を活用するのもおすすめ。

 

月経過多になる原因としては、婦人科系疾患以外では、ホルモンバランスの乱れや血行不良、冷え、過労などが考えられます。そのため、月経過多の改善には、「血流をよくして子宮や卵巣の機能を回復する」「冷えや疲労によるホルモンバランスの乱れを改善する」「胃腸の働きをよくして血液をつくる機能を回復する」「血液を補い止血する」などの働きがある生薬を含む漢方薬を選びます。

 

そして、そんな月経過多の方におすすめの漢方薬は下記2種です。

 

・芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう):冷え症で出血量が多い人に用いられます。からだを温め、出血を抑えるほか、痛みも和らげてくれます。

 

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):肩こり、めまい、のぼせて足冷えなどの症状がある人に用いられます。下腹部にたまった血の塊を取り去ることで、痛み、炎症、出血を抑える効果を期待できます。

 

なお、漢方薬はからだに合っていないと効果が出にくい場合もあります。漢方薬を選ぶ際は、専門家へ相談するようにしましょう。最近では漢方薬に精通した薬剤師がAIを活用し、自分に合う漢方を選んで自宅まで届けてくれる「あんしん漢方」のようなオンラインサービスもあるので、ぜひ利用してみてくださいね。

 

|適切な対策をして生理中でも安眠!

 

ぜひショーツ型ナプキンやオーバーレギンスを活用して、生理期間中も安眠をめざしましょう。また、経血が頻繁に漏れ出す場合は月経過多の可能性もあるので、その場合は漢方薬を活用したり、婦人科へ受診したりすることも考慮してみてくださいね。<薬剤師・藤田 佑莉(ふじた ゆうり)>


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