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「たたき」を作るのが好きな理由【毎日が変わる片づけのワザ(183)】

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わたしは、「たたき」を作ることが好きです。ここで言う「たたき」は、「かつおのたたき」ではなく、仕事における「たたき台」といわれているもの(かつおのたたきも大好きなので、いつか作ってみたいです)。

 

会議などで上司が「ちょっとこれ…誰か(企画や資料などの)たたきを…」と言いかけた瞬間に、わたしは「はい、やります!」と迷わず手をあげます。一見、とてもやる気にあふれた社員のようですが…、ただただ「たたき台を作るのが好き」なだけ。どうしてこんなにたたき台作りが好きなのか、その理由を考えてみました。

 

(1)いったん「全部盛り」にできるから

 

企画案など、思いつくままに反映できることが、まず楽しいです。たたき台なので、「こんな無茶な案、絶対にNGだろうな」と思うものでも迷わず反映。「これはないよね~」という結論をみんなで共有することも必要だと思っているので、制限をかけることなくどんどん追加していきます。

この作業が、「ああ、今わたしの脳みそは解放されている…!」と感じられてとても楽しいのです。さらに、たたき台を自分が作ることで提案したい内容を盛り込みやすくもなるので、もしかしたら最終形に反映できるかもしれない、という下心もほんのりあります。

 

(2)たたき台を作ることで整理ができるから

 

(1)で全部盛りにした内容を、たたき台とはいえ整理します。ここで、同じ分類のものをまとめたり、重複しているものを削除したり。これは「整理」なので、片付け好きなわたしにはたまらない作業。しかも、たたき台なので比較的迷うことなく、ザクザクと整理していけるのも快感です。たとえそこで捨ててしまった案があっても、たたき台ならまたすぐ復活できる気軽さもいいですよね。

 

(3)たたき台を作っただけで、ありがとうと言ってもらえるから

 

他の人が作った「たたき」に意見を言うのは簡単ですが、0から作るのは少しめんどうだと感じる人も多いようです。そのため、「ざっくりしたたたき」を素早く作っただけでも、「助かった」とか「ありがとう」と言ってもらえることも。自分が好きでやりたい作業をしただけで、同僚などから「ありがとう助かった」と言ってもらえるなんて、たたき台作りは「1つで何度もおいしい、楽しい作業」だなぁ、と思います。

 

以前から、どんな仕事をしていたときも、「できるだけ早めにたたき台を作って、(上司や同僚に)たたいてもらいながら完成に近づけていく」という方法が好きでした。そして、仕事のままならないモヤモヤがあるときも、たたき台を作ることで要件や頭が整理され、片付けに似たスッキリを感じることで発散できるような気がします。

 

これからも、積極的に「たたき」を作っていきたいと思います。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke


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