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怖いけれど可愛い鬼たちの世界【ホテル雅叙園東京】夏の企画展「和のあかり×百段階段2025」

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東京目黒のホテル雅叙園東京では、東京都指定有形文化財「百段階段」を舞台にした夏の企画展「和のあかり×百段階段2025~ 百鬼繚乱~」を開催中。今年は “鬼” がテーマ。38名のアーティストが表現する鬼の世界に没入します。期間は2025年9月23日(火)までです。

 

|文化財「百段階段」で遭遇する鬼たちが棲む世界

 

昭和10年(1935年)、傾斜地に建てた7棟の宴会場を99段の階段がつなぐ文化財「百段階段」。今年は「鬼」をテーマにした多彩な展示に加え、照明や風のゆらぎ、アロマの香り、さらにヨダタケシ氏によるオリジナルの楽曲などを通じて五感で感じる演出です。すべての展示箇所には林 貴俊氏が制作した鬼などの “こけし” が飾られていて、注目のポイントになっています。

 

▲99段の階段が続く文化財「百段階段」

 

ノスタルジックな雰囲気がただよう文化財「百段階段」。平安の世から疫病や言い知れぬ恐怖、時には「人」そのものも鬼と例えられてきた不の存在が、大正ロマンさめやらぬ昭和初期の建物で、モダンな工芸品やアート作品の姿を借りてよみがえります。

 

▲エントランスは「里のあかり」がテーマ

 

展示会場へと続くエレベータの扉が開くと、そこはすでに鬼の気配がする異界。日本の原風景を思わせるすすき野原には、照明作家・谷 俊幸氏の手による「鬼燈(きとう)」が灯されて、鬼たちが棲む世界へと導きます。

 

|姿かたちを変えて現れる鬼たち


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