ある日の定例ミーティングで。
「〇〇さん、(某虫について書いた)この部分、面白くないですね。科学的な本は読まないんですか?」
わたしが作成していたコラムをレビューしたリーダーの言葉です。
わたし「読まないですね…別に好きな分野ではないので(そして仕事で使うわけでもないのでわざわざプライベートな時間に読む必要はないと思っているので)。普段読むのは小説かエッセイ、あとは仕事に関する本です」
リーダー「なるほど…かなり偏ってるんですね。科学的な内容については〇〇さん(わたし)はポンコツなので、もう書かない方がいいと思います」
ポ、ポンコツ…?
い、今、ポンコツとおっしゃいましたか???一瞬耳を疑ってしまいました。あれ……「ポンコツ」って、職場で聞くようなワードだったっけ。冗談で相手をディスれるような距離感でもないですよね、わたしたち。
びっくりしすぎて、腹を立てる前に目が丸くなってしまい。ぽかんとしていたらミーティングが終わっていました。ああびっくりした。でも、ミーティングが終わった後も、その言葉が頭から離れません。思わず、改めて意味を調べてしまいました。
ポンコツとは、一般的に、役に立たないような人のことを「ポンコツな人」と表現します。
し、調べなければよかった……! いかん。(職場では)人生初の「ポンコツ」呼ばわりに心がじわじわとダメージを受けている! そう思ったわたしは、必死に心の変換を試みました。
「はーーー? ありえないありえない。いくらそう思ったからって他の人もいる前で『ポンコツ』って、仮にも上長の立場にいる人が言う? 何なの!」
を、ポジティブに変換してみます。「そうか、(このリーダーと)仕事をするようになって4年くらい経つし、ある程度暴言吐いても関係性が壊れない、と思われるようになったのかもしれないね!(わたしはまだまだそんな距離だとは思っていないけど!)」
そう自分に言い聞かせることで「ポンコツ」という言葉の威力を弱めようとしました。無理やりではありますが、成功したかと言われると自信もないのですが…。
今回、この言葉が自分の心にスマッシュヒットしてしまった理由を考えてみました。
別に、「わたしはポンコツなんかじゃない!(怒)」と思っているわけではないのです。正直、仕事以外ではかなりのポンコツだという自覚もある。でも、なぜ傷ついたのというと、
「面白くなかったコラムへではなく、自分へのダメ出しに感じた」
そして、
「(その上司の方がさらにベテランではありますが)かなりのベテランのわたしだから、ある程度雑に扱っても平気だよね、と思われているように感じた」
から。そうだそうだ、そうだったんだ。
こんな風に理由がわかれば、その言葉を自分の中で変換しなおして「成仏」(心の中で、「ポンコツ」の威力が弱まり、薄くなって空に昇っていくところをイメージしました)させることができます。
「言葉のダメージをくらってしまった!」
と感じたときには、平気なふりをして自分をごまかずに、こうやってとことん向き合うことが必要かも、と思いました。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>
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2025/08/24| TAGS: lifestyle
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