メインの魚料理と肉料理は、目の前で仕上げるパフォーマンスから始まる意外性。趣向を凝らした魚料理と、シンプルに仕上げた牛肉を味わいます。
テーブルに運ばれた岩魚(イワナ)の蒸し焼きに、目の前で温かい胡麻油をかける意外性に驚きました。もち麦と黒米で作るリゾットの上に、岩魚と生ハム、貝のペーストを重ねて網脂で包み、紫蘇の醤油漬けを使ったソースでいただきます。岩魚の火入れも絶妙で身はとっても柔らか。コクがあって癖のない「太白胡麻油」がかかり、料理全体の味の調和もみごとです。
▲「ハーブ香る岩魚の蒸し焼き」
炭火でじっくり焼き上げられた牛肉に、紫にんじんや姫だいこんなどローストした根菜類が添えられます。イタリアのデミグラスソースとも言えるスーゴ・ディ・カルネと緑色のネギニラの2種類のソースは、肉に寄り添うサッパリとした味。ワサビのコンフィも添えられて、多彩な味で楽しめます。
▲「牛肉のアロースト」
肉料理に合わせたのは “トスカーナワインの王様” と称される「ブルネッロ ディ モンタルチーノ リドルフィ」の2018年。サンジョヴェーゼ グロッソを使ったワインで、牛肉の炭火焼を引き立てるジューシーさとコク、酸味がありながら重すぎることのない流麗な味わいのビンテージです。
▲牛肉の炭火焼きに合わせるのは “トスカーナワインの王様”
|美しすぎるデザートも
デザートは「梨とヨーグルトのプリモドルチェ」とメインドルチェの「葡萄と焼き栗のセミフレッド」。濃厚なデザートワインと共にいただきました。
1皿目のデザートは梨とヨーグルトのハーモニー。梨の上には陰干ししたブドウで作る甘口ワインのジュレと、ヨーグルトのエスプーマがかかります。シャキシャキの梨に、ミントの華やかな香りとほんのり酸味も加わる後味爽やかなデザートです。
▲1皿目のデザート「梨とヨーグルトのプリモドルチェ」
デザートとのペアリングは、ルネサンス時代から伝わるマルケ州の伝統的なデザートワイン「ヴィショラ」。色の濃いアレアティコ種で造った赤ワインに、ブドウ畑のまわりに自生する酸味の強いさくらんぼヴィッショラータと砂糖を加え再発酵。さくらんぼの甘酸っぱさもしっかり感じられる甘口の果実酒です。
▲赤ワインとサクランボで造る伝統的デザートワイン「ヴィショラ」
メインドルチェは、その美しさもピカイチの「葡萄と焼き栗のセミフレッド」。ラムシロップを染み込ませたビスキュイはしっとりしていて、アクセントに根セロリのピューレを中心部分に忍ばせます。上に栗のセミフレッド(アイスケーキ)や、薄くスライスしたシャインマスマットと巨峰を、まるで花が咲いたように華やかに飾ります。カシスのソースと共に、芳醇なブドウの味と香りや栗の甘味を満喫する逸品です。
▲美しすぎるメインドルチェ「葡萄と焼き栗のセミフレッド」
食後のドリンクにはメニューにはない小菓子が添えられます。左からイチゴのチョコをクッキーで挟んだ「バーチ ディ ダーマ」、チョコレートにヘーゼルナッツを混ぜた「ジャンドゥーヤ」、トスカーナ地方の伝統的なビスケット「カントゥッチ」の3品。ドリンクはオレンジピールやローズヒップ、レモングラスなど9種類のハーブをブレンドしたハーブティーを選びました。
▲ドリンクと小菓子3品
もし食後酒に蒸留酒を飲みたいという方は、20時から22時まで2階のラウンジでイタリア特産のグラッパを無料で用意。ブドウの搾りかすを発酵させた蒸留酒で、アルコール度数も高いので無理は禁物です。
多彩な味と色あいを楽しめる前菜やサラダ。秋の風味を盛り込んだスープやパスタ。そしてこだわりの魚と肉料理。さらに何よりも、驚くほど美しいメインドルチェ「葡萄と焼き栗のセミフレッド」など、また来年の秋が待ち遠しくなるコース料理です。提供期間は11月30日(日)まで。ぜひ味わってみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:リゾナーレ那須 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/risonarenasu/>
「 OTTO SETTE NASU 秋限定のディナーコース」
期間:2025年9月16日(日)~11月30日(日) 料金:大人¥15,730、7~11歳¥9,100、4~6歳¥6,500、ワインペアリング¥8,800 時間:17時30分~または18時より 対象:宿泊者 ※仕入れ状況により提供内容を変更する場合があります
2025/10/06| TAGS: lifestyle
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