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「減らす」生活 恋愛はわたしにとって「箱根駅伝」だった【毎日が変わる片づけのワザ(268)】

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整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。

 

|「減らす」生活 恋愛はわたしにとって「箱根駅伝」だった

 

ある週末。カフェで隣の席のカップルが楽しそうに話しているのを見て、ふと胸がざわざわ。

 

「こういう時間はもう自分にはこないんだろうな」「老後、ひとりってさみしいのかな」

 

そんな思いがよぎることが、時々あります。でも、あるとき思いました。

 

「そもそも、恋愛していたときそんなに幸せだったっけ…?」

 

わたしの個人的な経験と過去(かなり昔)の恋愛を振り返ると、相手の言動に一喜一憂し、感情がジェットコースターのように乱高下する日々。正直しんどかった。

 

そして、恋愛から遠ざかること、かなり長い間。周りには、「何歳になっても、それこそおばあちゃんになっても恋をしていたい」という年上の友人もいます。

 

「自分磨きのモチベーションになるし、自己肯定感も高められる」のだとか。なるほど。

 

でも、わたしにとっての恋愛は、逆に自己肯定感を下げる要因になってしまうことが多かったのも事実です。相手のせいではなく、当時の自分の向き合い方に課題がありました。

 

だから、恋愛の現場? に出続けている彼女たちを「素敵だな」と思うし、「素敵なパートナーがいていいな」と言いつつも、じゃあ自分もその現場に出る努力をしたいか? というと実はそうではないかも…。

 

ただ、相手がいたり、相手を探したりなどの「恋愛活動」をしている方が、社会的に活発だと見なされがちな気が。そんな気配をなんとな~く感じているから、それに乗ろうとしていただけなのかもしれないな。

 

そんな気持ちをぼんやりを抱えつつ、またかなりの年月が流れたある日。

 

「恋愛で心がコントロールできない状況は、わたしには心地よくない」

 

という本音に気がつきました。過去の恋愛でわかった、相手に依存してしまう自分の弱さ、自己肯定感の低さ。そして、自分の感情が大きく動くのが苦手なこと。これはきっと、恋愛向きではない。

 

そして、多くの人が抱いている(ように感じる)「恋愛している方が幸せ」という固定観念に縛られていたことに気がつきました。

 

でも、そもそもわたしは「結婚している方が幸せ」を手放して離婚したはず。

 

離婚してからの方が元夫ともいい関係を築けたし、幸せだと感じる時間も増えました。それなのになぜ「恋愛」にはまだ同じ思いを抱いていたのでしょうか…?

 

そこで、思い切って「恋愛をしていた方がいい」という価値観を手放してみました。そうしたら、驚くほど心が軽くなりました。

 

「なんかもう、相手にも自分の感情にも振り回されてしんどい」

 

という時間がなくなり、心が穏やかでいられる時間が増えたのです。今のわたしには男女ともに「大好き」な人たちがいますが、恋愛皆無でも、しあわせ。というか、恋愛が皆無だから、しあわせ。

 

もちろん、恋愛を否定するつもりはありません。恋愛を通して幸せを感じる人もたくさんいると思います。恋愛リアリティー番組も恋愛ドラマも映画もみています! ただ、自分がしないというだけ。

 

体力がないから自分が走るのは無理だけど、箱根駅伝を見るのは好きだし応援している。そんな気持ちに近いかもしれません。

 

「心が穏やかで、楽だなぁ」と感じる時間を少しでも増やしていきたい。そう思っているわたしにとっての恋愛は、箱根駅伝だった!

 

それに気づいて、「いやぁ、箱根駅伝(のような恋愛)には、わたしの体力(心の体力)では出られないわ」と思えるようになったら、心は驚くほどラクになりました。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke


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