宿のチェックアウトが12時なので、徒歩圏内のジモ泉を楽しむこともできます。さらに今回は界 別府のおすすめで、足を延ばして別府八湯のうち「地獄めぐり」に近く、様々な観光施設や飲食店がそろう鉄輪(かんなわ)温泉に行きました。
▲2022年オープンの「地獄温泉ミュージアム」
ハイテクを駆使して温泉について知ることができる「地獄温泉ミュージアム」。雨水が50年もの歳月をかけて温泉になる仕組みや鉄輪温泉が「地獄」と呼ばれるようになった歴史などを、多彩な映像やゲームなど4つのエリアで解き明かされます。所要時間は60分ほど。カフェやお土産コーナーもあり。入館料:高校生以上¥1,500円、子供¥1,000
▲湯けむり庭園
「地獄温泉ミュージアム」はかって「金龍地獄」のあった場所で、施設が変わっても地獄は健在。敷地内に温泉が勢いよく噴き出す様は迫力満点です。
|ランチは温泉の蒸気で作る「地獄蒸し」を体験
鉄輪温泉は療養を目的に長期滞在しながら湯治をする人も多く、湯治滞在者が温泉の蒸気で調理をする “地獄蒸し窯” が継承されています。そんな地獄蒸し釜を気軽に楽しめる場所でランチをすることに。
▲別府の郷土料理 “地獄蒸し” を食べられる「地獄蒸し工房 鉄輪」
鉄輪温泉の中心地にある「地獄蒸し工房 鉄輪」は、約100度の蒸気が噴き出す釜で食材を調理して食べられるお店。敷地内には飲泉所もあって、98度の温泉を試飲。よく冷ましてから口に含むとかすかな塩味とほんのり出汁のような風味が感じられるから不思議です。
▲さっそく地獄蒸しにチャレンジ
「海鮮セット」や「肉セット」など数種類の中からメニューの食材を選び、火傷をしないようにアームカバーや手袋をして地獄蒸し釜に入れます。15分ほど蒸したら出来上がり。
▲出来立ての地獄蒸し
高温の蒸気で一気に蒸しあげるため、食材本来の旨味を凝縮。塩化物泉の蒸気のおかげでほんのり塩味も加わって、野菜の甘みも引き立ちます。
|「鉄輪むし湯」で750年の歴史を体感
鉄輪温泉の有名お風呂「鉄輪むし湯」も体験したいですね。鎌倉時代の1276年にこの地を訪れた一遍上人が考案したとされる蒸し風呂。デトックス効果をはじめ、体の不調を整える湯治場として今に伝わります。料金:中学生以上¥700、レンタル浴衣¥220
▲玄関の左右にある屋根の低い石造りの建物が蒸し湯
それぞれ4人が入れる男女別の蒸し窯があって、温泉で熱せられた床の上には、清流から頭を出した石に生える「石菖(せきしょう)」という植物が敷き詰められ、その上に座ったり横になったりして8分から10分ほど蒸されます。サウナと違い温度は60度ほどですが、湿度が高いので汗がたっぷり出ます。薄暗い釜の中では石菖のいい香りがして、リラックス効果や免疫力アップも期待できるのだとか。750年にも及ぶ長い歴史をもつ温泉体験です。
▲温泉の蒸気で「足蒸し」
さらに鉄輪温泉の名物が「足蒸し」。鉄輪むし湯の敷地にもあって自由に利用できます。椅子に座って温泉の蒸気が充満する木箱の中に脚を入れると、足湯のように体がじんわり温まります。
星野リゾートの温泉旅館【界 別府】で、2025年12月1日(月)から2026年11月30日(月)まで行われる「別府レトロ湯めぐり旅」。街の共同浴場「ジモ泉」の入り方も伝授。そのうえ今回は砂湯や蒸し湯、足蒸しなど、様々な名物温泉を満喫。旅先での温泉体験が、さらに広がる2日間でした。これを機に、別府の「ジモ泉」はもちろん、全国各地にある共同浴場にもデビューしてみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:界 別府 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaibeppu/>
2025/10/19| TAGS: lifestyle
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