ある日のこと。スーパーのセルフレジで会計を済ませると、前の人が受け取らなかったレシートがそこにありました。わたしのレシートは手元にある。絶対に、わたしのではない。
一瞬、これも持っていこうかな? 一緒に捨てようかな?
と思ったのですが、「いや、とはいえ人のだし。もしかしたら経費精算で必要なのに忘れたのかもしれないし。そしてそもそも、人のレシートまで持ち帰りたくないなぁ」などの思いが駆け巡った結果、そのままセルフレジの台の上に置いておく。という結論になりました。
すると、ベテランであろう店員さんがすかさず勢いよくやってきました。
「これはお客様のですか?」「いえ、違います…すみません」
と、なぜかその勢いで反射的に謝るわたし。謝ることではなかったなぁ、と思った矢先、そもそも、そのレシートを放置したことをけっこう後悔することになります…。セルフレジから離れた場所で、買ったおにぎり2個とお茶をエコバッグに入れ、自分のレシートをお店のゴミ箱に捨てたその瞬間。
さっきの店員さんがすごい勢いでやってきて、わたしを半ば押しのけるようにして、そのゴミ箱のゴミをけっこう乱暴にガンッと押し込んだのです。そこまでゴミもないのに。そしてわたしの近くには他の店員さんが2人いたのに。その店員さんはその人たちよりかなり遠くにいたのに。
なぜ…?あ!わたしか。
わたしにイライラしたんだな。
と察しました。えーーー。わたしそこまでのことしてないのに…。自分のものではないレシートを放置しただけなのに。なんだか嫌な感じ…!と正直思いましたが、そもそもなぜ自分がそこまでイライラされたのか考えてみました。
店員さん(想像)「自分のレシートじゃないのはわかるけど、気づいてるんだから放置しないでそばのゴミ箱に捨ててくれたらいいじゃないのよ」という気持ちだったのかもしれません。
さらには、わたしが自分のレシートを捨てたのを見て、店員さん(想像)「は? 自分のレシートを持ち帰るならまだしも、捨てるんかい! だったらなおさら一緒に捨てなさいよ!」という気持ちになってもおかしくはないかもしれない。
うん。ごめんなさい。確かに他にやりようがありました。と、思えたことで、店員さんへのハァ? という気持ちは消化できました。
他の人から嫌な対応をされたときは、相手から見た自分の言動を想像してみるようにしています。これはよくなかった、とおもえば反省し。
今回の場合は、たとえば…自分のレシートと一緒にお店のゴミ箱に捨てる、お店の人に渡して捨ててもらう、お店の人に声をかけてから自分でゴミ箱に捨てるなどができたなと思いました。他の人からされたり言われたりした、「ちょっと嫌だった」ことについて、こんな風に相手の気持ちを想像してみてもやっぱり理不尽! と思うことももちろんあります。
それでも、「相手はこんな感情だったのかも」と理解してみることでけっこうスッキリするし、次回同じことがあったときに違う行動をするための学びになることもあるな、と思いました。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>
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2025/11/23| TAGS: lifestyle
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