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日本の四季をクリエイティブに表現するイタリアン。【ザ・プリンス さくらタワー東京】のディナー体験

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春を思わせるサーモンピンクのシャンパンはペリエ ジュエ社の「ブラゾン ロゼ」。芳醇な香りにシュワっと繊細な泡立ちが心地よく、コクのある味わいの後にキレのいい余韻が残ります。

 

▲乾杯は春らしいシャンパンで

 

グラスにはメゾン ペリエ ジュエを象徴するアネモネの花が描かれています。これは世界的なガラス工芸作家ミエール・ガレが思う「ペリエ ジュエ」の印象を優美な曲線で描いたジャパニーズ・アネモネ(シュウメイギク)がモチーフ。さくらの季節にピッタリの一杯でした。

 

▲ペリエ ジュエの専用グラスも春の印象

 

|コースディナーのはじまり

 

黒田祐樹シェフが厳選した食材で作る季節のパスタや魚と肉のダブルメインに、パティシエおすすめのデザートで締めくくる季節のコース料理「Il Mio」は、“私の” という意味。まずはじめに、ベンヴェヌート(ようこそ)と題された最初の一皿と、続くアンティパストを紹介します。

 

「最初の一皿」は思いがけないはじまり。お皿の底に敷かれたブラッターチーズの上に苺とチェリートマトがのり、バジルのソルベとエディブルフラワーが飾られて彩りも華やか。バジルの朗らかな風味と苺の甘酸っぱさがマリアージュして、ほのかな塩味も加わります。イタリア料理の定番ともいえるトマト、モッツァレラチーズ、バジルのカプレーゼを、自由な発想でイノベーションした意外性のある一皿でした。

 

▲最初の一皿はクリエイティブな「カプレーゼ」

 

続くアンティパストは「桜鱒 グリーンピースと新玉葱のジャルディーノ・プリマベーラ」。毎年春に開催される『高輪 桜まつり』にちなみ “春の庭” を表現した盛り付けが鮮やか。桜鱒はとろけるほど柔らかで、あっさりした脂と豊かなコクを味わえます。緑のソースがグリーンピースのピューレ、白のソースが新玉葱のピューレ。マリネした春の野菜と2種類のソースで楽しみました。

 

▲ジャルディーノ・プリマベーラは “春の庭” という意味

 

パンはお隣にあるグランドプリンスホテル新高輪で焼かれたホテルメイドのミルクパンとフォカッチャで、オリーブオイルが添えられます。提供時にリベイクされ、ミルクパンはほんのり甘くフワリと柔らか。フォカッチャもフカッとしていてコクがあり、お代わりをしてしまいました。

 

▲ホテルメイドのパンも美味

 

|“春の味” を楽しむパスタと魚料理

 

軽やかだった導入部の料理から、味の表情が変わるパスタと魚料理。桜えびやフキノトウ、菜の花といった春の食材を使いながら、くっきりと際立つ味を楽しめます。

 

ホタルイカと桜えび、菜の花といえば、どれも春の訪れを告げる旬の素材。ホタルイカたっぷりのピューレを使った濃厚でコクのあるパスタソースと、素揚げした桜えびのクロッカン(カリカリとした食感)の香ばしい風味、菜の花の心地よいほろ苦さが口の中で入れ替わり立ち代わり三重奏を奏でる春のパスタです。

 

▲「ホタルイカと菜の花のパスタ 桜えびのクロッカン」

 

この日の魚料理はグリルした真鯛です。白ワインで酒蒸しした蛤の出汁で作られたスープが敷かれ、風味が格別にいい一皿。付け合わせに蛤や蕪、丸い鯛の子も添えられます。ふっくらとした真鯛はそのままでも自然な美味しさを味わえますが、個性的なタップナードをつけても楽しめます。

 

▲「本日の魚 蛤のスープ仕立て」

 

真鯛に添えたタップナードは、苦味がアクセントになる早春の野菜フキノトウを刻み、アンチョビやオリーブ、ケッパー、ニンニクを加えてペースト状にしたもので、途中から真鯛につけて食べると味が劇的に変わるので、季節の変化を楽しんでいる気分です。

 

▲真鯛に合わせたタップナード

 

|フィナーレのメインディッシュとドルチェ


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