日本酒は地元で飲むのが一番。料理を通じて御殿場と由比にある二つの蔵を試しながら、まずはじめに先付と、続いて煮物椀をいただきました。
食事が始まる前に地酒を選びました。ひとつは休眠状態だった御前崎の石川酒造が2024年に御殿場で復活した「榮 純米大吟醸」で、富士山の伏流水と静岡県限定の酒米 “誉富士” を使いフルーティーな甘みが際立ちます。もう一杯は大正元年(1912年)に由比で創業した神沢川酒造場の「正雪(しょうせつ) 純米吟醸」で、50%まで磨いた兵庫県産の山田錦を蔵のすぐ横を流れる神沢川の水で仕込んだ、フルーティでスッキリとしたお酒です。

▲静岡県の地酒を注文しました
はじめは静岡県らしくさざえの身や肝などを使った冷製の料理で、器の底にある肝を混ぜていただきます。出汁と肝の深い味わいと、さっぱりとした風味の一品です。

▲先付け「さざえの磯香蒸し」
油揚げで巻いた焼穴子と牛蒡を蒸しあげて、鰹出汁の効いた上品な煮物椀に相上げています。旨味のある穴子に、清涼感のあるミョウガを飾ったワンポイント。上品なお出汁と多彩な味わいを楽しめました。

▲煮物椀「焼穴子と牛蒡の信田巻」
|“熱海の海” がテーマの宝楽盛り
穏やかに波立つ熱海の海を思わせる木彫りのトレーを、八寸やお造りを乗せた錫の船が横切る「宝楽盛り」の華やかさ。相模湾を軽やかに疾走する優雅な帆船をイメージしています。
▲熱海の海を演出する「宝楽盛り」
彩りも美しい5品が並ぶ八寸。「山くらげ胡麻よごし」はコリコリとした食感と梅肉でさっぱりした味わいは、お酒のアテにぴったりです。「胡麻豆腐香煎揚げ」はふわっと柔らかな胡麻豆腐で、表面にサクサクと歯応えのいい海老の風味の衣をまう春を感じる一品。彩りのいい利休南瓜や人参松風、合鴨ロースも並びます。
▲味の違いを楽しめる八寸
この日のお造りは右から鯵、金目鯛、ボタン海老。淡泊な味の金目鯛とボタン海老には、かつおぶし、梅干し、日本酒などを煮詰めた「入り酒」を付けて素材の味を楽しみました。酢の物の「イカの海苔酢和え」は、モチっとしたイカの食感にほんのり酸味が効いていてお酒が進む一品です。

▲「お造り」と「イカの海苔酢和え」
|揚げ物と蓋物では野菜の味を満喫
2026/04/12| TAGS: lifestyle
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