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欲張りに楽しむ温泉旅館【界 草津】に泊まって、名湯、グルメ、温泉街巡りに、ナンニモシナイを満喫する

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『にっぽんの温泉100選』で22年連続1位に輝く群馬の名湯草津温泉に、上質なリゾートステイを体験できる星野リゾートの温泉旅館【界 草津】が誕生。温泉が湧き出す町のランドマーク「湯畑(ゆばたけ)」や、近ごろ人気のエリア「裏草津」をはじめ、土産物店や飲食店が並ぶ温泉街も発展していてそぞろ歩きを楽しめます。さらに町内には雰囲気の異なる温浴施設が3カ所。界 草津でのんびり過ごしながら温泉街や外湯も満喫。そんな魅力を紹介します。

 

|お宿ステイと温泉街を2泊3日で楽しみつくす

 

2026年6月に開業した界 草津。地元の温泉文化や、明治期に日本の近代化の礎を築いた群馬県の養蚕・製糸業など、館内には地域のバックグラウンドとストーリーを物語るアートや備品を用意します。そのうえ温泉街や温浴施設も巡るなど、2泊3日の滞在を満喫することができました。

 

▲標高1,200mの温泉リゾート

 

宿へは「草津温泉バスターミナル」から路線バスやタクシーで約10分。天狗山にある草津温泉スキー場のすぐ近くです。柿渋染めの暖簾をくぐると長い通路が現れます。建物の窓には山並みの影が映り込み、高原リゾートへのワクワク気分が高まる演出です。宿と温泉街をつなぐ宿泊客専用のトンネルがありますが、チェックインをしなければ通ることはできません。

 

▲星野リゾートの温泉旅館「界」 <画像提供:界 草津>

 

「界」はそのブランド名の通り、モダンな施設に滞在しながら “そのエリア” の自然はもちろん、歴史や伝統、文化やご当地グルメを体験しながら、ゆったりと過ごせる温泉旅館です。現在は全国に25施設をそろえ、2030年までに30施設を目指しています。

 

▲制服や風呂敷の色は草津温泉ならではの錆び色

 

観光経済新聞が毎年12月に発表する『にっぽんの温泉100選』で不動の1位を守り続ける草津温泉。泉質はpH1.75~2.1ほどのレモン果汁に匹敵する強酸性で強い殺菌効果があることから、古くから療養泉として知られるようになりました。その反面、酸性を帯びた湯気が辺り一帯に漂っていて、金属が錆びやすく家電製品なども長持ちしません。スタッフが着る制服の襟と袖には、そんな草津ならではの錆び色をチョイス。横糸の白いラインは養蚕製糸の一大生産地だった群馬県の絹糸をイメージ。アメニティが包まれている風呂敷も錆び色です。

 

▲温泉パワーの象徴、錆び色は館内にも

 

錆びといえば一般的にはマイナスなイメージですが、界 草津ではそれを美しいものとして「然美(さび)」と表現。見方を変えれば錆びの風合いはとてもドラマチック。エレベーターホールも含め館内の至る所に錆びを思わせる装飾が飾られます。さらにフロントの背後に架かる布は、白い湯けむりやエメラルドグリーンに見える湯畑を表現。1階のホールには草津の街を描いたモダンなイラストが飾られています。

 

|群馬県の絹産業に触れる「シルクアートの間」

 

94部屋の客室数は界ブランドの宿では最大規模。全ての客室が地域の特色を活かしたご当地部屋「シルクアートの間」となります。山国として知られる群馬県には、草津白根山や浅間山、谷川岳などの名山が多く、部屋の壁には山の稜線が描かれ、光沢のある白い絹糸で無数のドットが作られて湯けむりを表現しています。

 

▲露天風呂付き和室「シルクアートの間」

 

72平米のゆとりある客室は2名まで泊まれます。客室の中央には景色を見ながら仕事ができるデスクが置かれ、リビングと隔てるシースルーの仕切りは木立をイメージ。ソファーにはナナカマドなどをモチーフにしたクッションも置かれています。露天風呂付きの客室には、寝室の壁に今では作ることができない希少な平織物 “伊勢崎銘仙” が色を添え、客室ごとに色あいや図案も異なります。

 

▲解放感抜群の客室露天風呂(真湯)

 

広くゆとりのあるテラスでは露天風呂を楽しんだり、モダンな椅子に体をまかせて遠くの山々を眺めたり。1,200mの高地に位置しているので、この日は朝早い時刻に遠くの雲海を見ることもできました。

 

|湯屋やラウンジは庭の離れに点在します

 

界ブランドの施設の中では最大となる約11万2,000平米の敷地面積を誇り、広大な森や庭などに高原の自然が広がります。

 

▲湯屋やラウンジなど3棟の離れがあります

 

宿泊棟からは遊歩道が伸びていて、温泉を引く「湯小屋」と読書やフリードリンクを楽しみながらゆったりとした時間を過ごせる「暖炉ラウンジ」、その土地の文化を体験できる「ご当地楽棟」の3棟の建物が点在しています。

 

▲共同浴場を思わせる湯小屋

 

草津町内には温泉が引かれた住民専用の共同浴場が19軒(そのうち3軒は一般開放)あり、外湯文化が根付いています。宿泊棟から離れた湯屋もそんな草津体験のひとつ。窓から緑豊かな景色を楽しめる内湯には3つの湯船があり、万代鉱(ばんだいこう)を引く約42度の「あつ湯」と約38度の「ぬる湯」、西の河原(さいのかわら)源泉を引くぬる湯があって、2種類の源泉を体験できます。露天風呂にも万代鉱源泉が引かれています。

 

▲ゆったりとした時間を過ごせる「暖炉ラウンジ」

 

ゲストが思い思いに過ごせる複数の部屋を用意した「暖炉ラウンジ」。そのメインルームでは、大きな暖炉を囲んでコーヒーや麦茶、梅のシロップやアイスキャンディを楽しめます。温泉や群馬の文化についての書籍や絵本が置かれ、湯上がりや散策後の休憩にピッタリ。これといった目的もなくふらりと訪れ、自分時間を楽しむゲストもいらっしゃいました。“何もしない” を楽しめるのも旅の贅沢のひとつです。

 

|どれも参加したい無料のアクティビティ

 

界ブランドの温泉旅館では、その地域の特性に合わせた独自のアクティビティを用意します。界 草津では天下の名湯とうたわれた草津温泉についての講座や、日本有数の絹糸生産地として知られる群馬県ならではの絹製のお土産作り、そして旅先で心身を整える “草津白根山体操” など、草津の自然と群馬県の文化、そして高原でのウェルネスを体験します。

 

▲草津の温泉パワーを解説「温泉文化いろは」

 

医療が未発達だった時代から療養泉として知られた草津温泉。宿のスタッフが、温泉のできるメカニズムや温泉街の成り立ちなどを “飛び出す絵本” を使ってダイナミックに解説。枡に入った温泉に銅板を漬けると、強い酸性のお湯で数分で色が変わり、湯の力を体感します。初めて草津温泉を訪れた人は必ず参加してほしいアクティビティです。

 

▲ご当地楽「シルクを紡ぐ上州座繰り」

 

江戸時代末期から明治時代中ごろにかけて、生糸と絹製品は外貨を稼ぐ日本の主要な輸出品でした。特に養蚕が盛んだった群馬県では、世界遺産となった富岡製糸場が明治5年(1872年)に操業。“ご当地楽” では、江戸時代から伝わる “座繰り機” を使って繭から絹糸をひく伝統的な製法を体験します。参加費は無料、所要時間は30分。1日16回も開催される大人気のアクティビティです。

 

▲実際に絹糸を作ります

 

スタッフのお手本を参考に、座繰り機のハンドルを回しながら、お湯に浸かった繭玉から糸を引きます。つい夢中になってしまい、無言で集中。絹糸をたくさん作ることができました。さらに草木染めした絹糸と一緒に巻いてタッセルを作り、素敵なお土産の出来上がりです。

 

▲身体が目覚める「草津白根山体操」

 

界ブランドのホテルで毎朝行われる草津白根山体操もぜひ参加しておきたいアクティビティです。6時30分から暖炉ラウンジの横にある広場で行われる体操は、白根山から沸き出す温泉をイメージした振り付け。身体がスキっと目覚めます。体操の後は宿の湯屋で身体を温めたり、少し足を伸ばして「西の河原露天風呂」で朝風呂を楽しむのもおすすめです。

 

|草津温泉の魅力は温泉街にアリ!

 

草津温泉の魅力のひとつが、東西1キロほどのエリアに温泉街がすっぽりと収まってしまうコンパクトさにあります。町の中心には湯畑があって、湯もみショーをはじめ、雰囲気の違う3軒の温浴施設が点在。無数のお店が軒を連ねる温泉街も整備されているので、宿の滞在中はぜひ街歩きも楽しんでおきましょう。

 

▲「界 草津まちめぐりセット」(¥3,500)

 

そこで草津の楽しさをもっと知ってもらうため、宿オリジナルの街巡りに便利な湯めぐりセットを用意。有料の温浴施設3か所(御座乃湯(ござのゆ)、大滝乃湯、西の河原露天風呂)に入れる「三湯めぐり手形」に加え、「草津めぐりのすすめ」には、それぞれの温浴施設でタオルを引き換えられる券に、近ごろ話題の新スポット “裏草津” のお洒落なカフェで800円分利用できるチケットがついてます。

 

▲広大な敷地を散歩しつつ街へ向かいます

 

界 草津の宿泊棟から温泉街までは、宿の広大な敷地に広がる森の小道を抜けて10分ほど。森のはずれに宿泊ゲスト専用のエレベーターがあって、街へと続くトンネルにアクセスします。エレベーターはルームキーが必要です。

 

▲噂のトンネル

 

宿泊者専用のトンネルは、町はずれにある界 草津からほぼ最短距離で温泉街へ行ける近道です。西の河原公園の入口付近に出られるので、そこから温泉街を抜けて湯畑まではゆっくり歩いて10分ほど。特に、トンネルを歩くのは初体験の人も多いはず。コンクリートの壁に声がこだまするのも楽しく、子供には特に人気です。

 

▲湯畑広場と西の河原の足湯、商店が並ぶ温泉街、そして温浴施設の「御座乃湯」

 

毎分4,040リットルの温泉が湧く「湯畑」を観光したり、西の河原公園や温泉街の至る所にある足湯に浸かったり、温泉街では買物やスイーツなども楽しめます。写真左下の「御座乃湯」では、万代鉱源泉と界 草津には引かれていない湯畑源泉の泉質を試せます。木造の建物も凄く立派なので、湯船に浸かってじっくりと観察してみてください。

 

▲カフェでひと休み

 

「界 草津まちめぐりセット」についているチケットを使えば、裏草津の地蔵広場から階段を上った場所にあるカフェ「月の貌(つきのかお)」で休憩ができます。チケット1枚で800円分利用できるので、2人で1枚ずつ使いロイヤルミルクティーと本日のケーキを注文しました。

 

▲夕食後、夜の温泉街を散策へ

 

夜になると、様々な場所でライトアップを見られるのも草津温泉の魅力です。特に湯畑は、温泉が流れる木の樋や湯滝からもうもうと吹き上がる湯けむりがダイナミック。いっぽう夜の西の河原公園は、広大な河原を流れる湯川から立ち昇る湯気が神秘的でミステリアス。より多くの湯気が舞い上がる冬は、どちらも見応えがありますよ。

 

2026年6月に開業したばかりの温泉旅館【界 草津】。22年連続1位に輝く名湯と、明治維新後の日本の発展を支えた絹の生産など、その土地のストーリーを採り入れた設えやアクティビティを用意。宿でゆったりと過ごすと共に、お店が立ち並ぶ温泉街の散策を昼夜を問わず楽しめるのも草津温泉ならでは。【界 草津】で草津温泉の魅力にたっぷりと触れてみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:界 草津 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikusatsu/


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