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グルメもお酒も観光も満喫。歴史と文化の島【佐渡】で開催中のアートプロジェクト

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新潟県の沖合 32kmに浮かぶ日本最大の離島、佐渡島。今年で11年目を迎える現代アートプロジェクト「GALAXY SADO ART 2026」が、2026年11月15日(日)まで行われ、会期後も様々な体験やツアーを用意しています。豊かな食文化や独特の歴史と習慣に彩られた離島ステイを楽しみながら、アートに親しむ旅が待っています。

 

|遠いようで思ったより近い佐渡島!

 

佐渡へ渡るにはJR新潟駅から路線バスで10分ほどの新潟港(万代島埠頭)より定期船に乗船。佐渡の玄関口となる両津港に上陸します。また直江津港から小木港へもカーフェリーで2時間40分です。出発時刻にもよりますが、東京駅から新幹線に乗り新潟港から高速船に乗り継げば4時間足らずで到着も可能。水中翼船もワクワクです。

 

▲佐渡島へはジェットフォイルが便利です

 

佐渡汽船が運行する高速船ジェットフォイルは新潟港から両津港への約67 kmを、わずか1時間7分で結ぶ水中翼船です。自家用車で島内を巡る人は、同じく佐渡汽船のカーフェリーで約2時間30分です。

 

|作品鑑賞パスポートを購入します

 

「GALAXY SADO ART 2026」は、3年に一度、来年3度目となる本祭「さどの島銀河芸術祭2027」に向けて開催される、継続型のアートプロジェクトです。

 

▲作品鑑賞パスポートを購入

 

島内のアート作品を巡るには、両津港の近くにある夷本町商店街からスタート。「GALAXY SADO ART」の拠点になるのが、空き店舗を改装した「TAACHI(ターチ)」です。まずはここで、パスポートを購入するのが便利です。

 

▲シャルル・ムンカ氏の作品

 

「TAACHI」の2階はアートギャラリーになっていて、展示されているドローイングは、フランス出身で佐渡市を拠点に創作活動をするシャルル・ムンカ氏の作品です。“能楽の島” とも呼ばれる佐渡には30を越える能舞台があって、作品では能の稽古本に記されていた能楽師の足の運びを線で表現しています。

 

▲5人の作家による共同展示ハウス「Five Owners (仮)」

 

「TAACHI」の隣りにある空き店舗では5人の作家による個性的な作品を展示しています。来年以降はさらに5軒の空き店舗を購入して、アーティストが滞在しながら作品を制作する、アートな商店街を目指しています。右下の作品はトキをモチーフにした渡辺志桜里氏の「RED」。かつて人間によって絶滅したトキと、再び人間によって復活したトキを “レッドリスト(絶滅危惧種)” を連想するタイトルでラディカルに表現しています。

 

TAACHI(ターチ) 住所:新潟県佐渡市両津夷53-1 定休日:火水

 

|両津郷土博物館で、佐渡のすべてを知る

 

佐渡の歴史や暮らし、特有の風習、動植物の記録などを「海」「くらしと木」「祭」などをテーマに紹介する博物館。まさに “オール・オブ・佐渡” を知ることができる最適な施設です。

 

▲迫力満点のフォトスポット

 

手漕ぎだったころの古い木造漁船をはじめ、近代化以前の道具なども展示。大漁旗が飾られる大きな船は存在感たっぷり。かつての佐渡の暮らしに触れられます。

 

▲佐渡の暮らしに触れられる展示も

 

「くらしと木」のコーナーでは、木で作られた様々な道具が展示され、中でも味噌造りに使われていた大きな味噌樽は直径3mの圧巻のサイズ。中に入ることができるので記念撮影におすすめです。木肌に顔を近づけると、ほのかな麹の香りが感じられました。さらに地域の風習やお祭りの展示室には、北鵜島地区で車状に苗を植える「車田(くるまだ)植え」の模型を展示。国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 

▲トキの紹介コーナーもありました

 

佐渡といえば一度は絶滅してしまったトキ。現在は中国から譲り受け、順調に繁殖しています。写真の白いトキと黒いトキの絵は、別種のトキと考えられていましたが、春から夏の繁殖期に首の周りから黒っぽい分泌物を出て体の上部が灰色になることが判り、同一種のトキと判明したそうです。様々な佐渡トリビアが見つかる博物館でした。

 

両津郷土博物館 住所:新潟県佐渡市秋津1596 定休日:年末年始

 

|ひなびた集落の家々にかかる版画が印象的

 

両津港から車で約15分ほどの大川集落。ここでは家々の外壁に、そこに住む住民が制作した版画が飾られ “大川屋外版画美術館” として知られます。

 

▲家主が描いた数々の版画

 

版画は “大川での暮らし” をテーマにそこに暮らす人々の日常風景描かれていて、いつでも見学することができます。上の写真では手前の家の外壁にくわえ、右端の家と、道の奥にそれぞえ版画が見られます。

 

▲集落を散策しながら様々な作品を見学

 

屋外に飾られた版画は、アート作品という以上に佐渡で暮らす人々の営みが判る資料としても貴重な存在です。素朴でありながら力強いタッチで描かれた版画にはすっかり魅了されました。

 

|全国の能舞台の3分の1が集まる佐渡

 

“能楽の島” とも言われる佐渡。能の形式を大成した世阿弥が1434年に佐渡に流刑され、五穀豊穣の能を舞ったとも言われます。1604年に江戸幕府の天領になると、猿楽師の息子で武田信玄の家臣となり、後に徳川家康に仕えた大久保長安が佐渡奉行に着任。連れてきた能楽師に佐渡金山の安全祈願をさせたのがその始まりと伝わります。

 

▲大膳神社の能舞台

 

大膳神社の能舞台は1846年に再建された佐渡最古の能舞台と言われます。茅葺き寄棟造りの見事な造りで、正面の松に太陽(日輪)が描かれてた国内唯一の舞台です。いつも舞台は開け放たれているので自由に見学ができます。

 

大膳神社 新潟県佐渡市竹田562-1

 

|ランチでは佐渡の味覚を満喫

 

島の歴史を体感できるミュージアム「佐渡歴史伝説館」にあるお食事処「夕鶴」でランチをいただきました。地元の食材を使った定食御膳やアラカルトメニューをそろえます。

 

▲「佐渡サーモン」を使った特別御膳

 

地元のブランドサケ “佐渡サーモン” のほか、同じく新潟名産の “南蛮エビ” や旬の紅ズワイ蟹、イクラも盛り付けた豪華な定食。そしてご飯は、近ごろ魚沼産コシヒカリに匹敵する美味しさともささやかれる佐渡産コシヒカリを使った佐渡サーモン釜めし。さらに佐渡産わかめのうま煮や、深海から汲み上げた天然塩仕込みのお吸い物。デザートには新潟県の名産品で佐渡でとれた西洋梨 “ル レクチエ” のゼリーまでついた佐渡三昧。佐渡グルメをたっぷり味わいました。

 

▲「佐渡サーモン」のお造り

 

佐渡のブランドサーモンは、稚魚を新潟本土にある養殖場で飯豊連峰の伏流水で育て、水質の適した佐渡の和木漁港沖に移して養殖。荒波で育てられたサーモンは、もっとも味がのる絶妙なタイミングで水揚げします。極限まで生臭さを抑え、上品な脂がとろける佐渡サーモン特有のうま味を味わえます。そして赤唐辛子(南蛮)を思わせる鮮やかな赤色の甘エビを、新潟では “南蛮エビ” と呼ぶご当地ブランド。ぜひ食べておきたい組み合わせです。

 

佐渡歴史伝説館 お食事処「夕鶴」 住所:新潟県佐渡市真野655 営業時間:3月~11月11:00~15:00、12月~2月11:00~14:00

 

|学校蔵:廃校になった小学校で作られる佐渡の地酒

 

ちょっと変わったアート会場は、2010年に廃校になった旧・佐渡市立西三川小学校を保存活用する尾畑酒造の「学校蔵」。小学校のノスタルジックな教室にモダンアートが飾られます。

 

▲学校蔵でアート鑑賞

 

明治25年(1892年)に創業した尾畑酒造が、2014年に校舎を借りて酒蔵に改装。世界的にも注目される日本伝統の酒造りの場に、銀河芸術祭の3作品(Chim↑Pom、三宅感氏、カケイ氏)が飾られます。三宅感氏の作品「無色の人」は、雪国新潟の雪像からインスピレーションを得て白一色で作られました。

 

▲「学校蔵カフェ」でちょっと1杯♪

 

学校蔵にはカフェも併設。自社のお酒も用意します。尾畑酒造は日本酒に佐渡産の米を使います。代表銘柄は「真野鶴(まのつる)」です。写真左が学校蔵で造られた「真野鶴 かなでる 純米大吟醸おりからみ pizzicato(ピチカート)」。五百万石と山田錦を交配させた新潟県の酒米 “越淡麗” を使用。音楽用語で軽快なという意味のpizzicatoは、低アルコールの軽やかでキレのあるお酒です。右側の「真野鶴・実来(みく)」は “越淡麗” を35%まで磨き上げた純米大吟醸で、ふくよかで奥行きのあるうま味が広がる逸品です。

 

学校蔵 新潟県佐渡市西三川1871 休館日:月火水木

 

アートはもちろん日本海に浮かぶ離島だからそこ、独自の歴史や文化、食などに彩られた佐渡。離島ならではの風土に根ざしたアート体験を、ぜひ楽しんでみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 問:GALAXY SADO ART 2026 https://sado-art.com/>

 

GALAXY SADO ART 2026

 

会期:2026年9月12日(土)~11月15日(日) 開催地:佐渡島内複数箇所 料金:鑑賞パスポート 一般2,500円/学生1,000円 ※新潟県民割あり、個別鑑賞券あり 定休日:各施設はそれぞれ定休日が異なるので、公式サイトでご確認ください


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